徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)2月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1122 三面

南部徳洲会病院
回復期リハ質向上へ
看護師・STが資格取得

南部徳洲会病院(沖縄県)の看護師2人が回復期リハビリテーション看護師認定コースを修了、また看護師と言語聴覚士(ST)が日本摂食嚥下(えんげ)リハビリテーション学会認定士をそれぞれ取得した。どちらも回復期リハビリテーション病棟の業務改善、ケアの質向上に寄与するもので、今後、同病棟はチーム医療を強力に推進していく。

「チーム力を強化したい」と(左から)大城看護師、具志堅ST、謝花看護師 「チーム力を強化したい」と(左から)大城看護師、具志堅ST、謝花看護師

回復期リハビリテーション看護師認定コースは、一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会が主催する18日間の研修で、患者さんや家族への質の高い看護、病棟でのリスクマネジメント、多職種との協働などをテーマに学ぶ。同院では回復期リハビリ病棟の業務改善を目的に大城初子看護師と謝花笑(じゃはなえみ)看護師が同コースを修了した。

大城看護師は「自立支援に向けて何を提供すれば良いか学ぶことができ、リハビリ看護とは何か、あらためて考えるきっかけになりました」と振り返る。謝花看護師も「同コースでの勉強を生かし、ひとりでも多くの患者さんが社会復帰できるサポートをしていきたいと思います」と意欲的だ。

リハビリ看護に慣れていない看護師は〝自立支援〟の視点を忘れ、つい患者さんを手伝おうとしてしまう。そこでスタッフ全員が同じ視点をもてるよう、同協会が提唱している「10カ条宣言」(職種ごとの行動指針)をナースステーションの壁に貼り、共有できるようにした。

「まだ実践しきれていない項目もあります」(大城看護師)と言うように、スタッフ教育が課題と認識。そこで看護師、リハビリセラピストを含めた病棟スタッフを「摂食嚥下」、「起立」、「排泄(はいせつ)」、「更衣・入浴」の4グループに分け、各グループが専門知識を身に付けることを命題とした。大城看護師は摂食嚥下、謝花看護師は排泄を担当している。

謝花看護師は「排泄ができないと施設に入れるしかない、という考え方を減らしたいです。患者さん本人だけでなく、ご家族へのサポートも大切にしなくてはいけません」と課題を提示したうえで、「今後、専門チームのメンバーが勉強会などを企画し、病棟スタッフに知識を広め、誰でも一定レベルのケアができるように推進していきます」。

回復期リハビリテーション病棟協会の「10カ条宣言」を壁に貼り共有 回復期リハビリテーション病棟協会の「10カ条宣言」を壁に貼り共有

摂食嚥下チームでは、大城看護師と具志堅亮祐STが日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を取得。これは医師による摂食嚥下リハビリ計画を理解し、同計画に従って摂食嚥下訓練を実施、経過報告する能力を有し、同時にリスク回避に必要な知識と技能をもっていることが認定条件だ。

具志堅STは「脳疾患やがん患者さんには摂食嚥下機能低下が多く見られ、リハビリでも重要な位置を占めます。もともとSTの業務範囲でもありますので、知識を深めるために資格取得を目指しました」と話す。大城看護師は「最初は食事支援を軽く考えていましたが、いろいろな患者さんを診るうちに、その奥深さを知りました。ポジショニング、誤嚥(ごえん)を防ぐ方法など細かく勉強できました」と成果を実感している。

摂食嚥下リハビリでは、患者さんを訓練するSTと患者さんのケアをする看護師が同じ方法を実践できないと混乱を招いてしまう。このため多職種が同認定士を取得したことに意義がある。同病棟では、患者さんに合わせた食事支援方法を各ベッドサイドに貼り紙し、誰でも同じ方法を取れるように工夫している。

具志堅STは「口から食べると患者さんは元気になるので、しっかりサポートしていきます」と目標を語り、「当院の良さは多職種が密に連携を取れていることなので、チーム全体で口腔(こうくう)ケアから摂食嚥下リハビリの流れを確立していきたいです」と意気軒高だ。

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