2018年(平成30年)2月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1121 三面
田中・茅ヶ崎徳洲会病院部長
女性医師の復職支援
総診専門医
4年プログラムも用意
茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)内科・在宅診療部の田中つや子部長や湘南地区のグループ病院の女性医師たちが、緩やかに連携しながら時折、会合を開き、女性医師の復職支援について話し合ったり、働くうえでの悩みなどを語り合ったりし、女性医師ならではの視点で病院活性化に取り組んでいる。
「復職して専門医を目指したいという医師も積極的に受け入れたい」と田中部長
田中部長は自身が結婚・出産・育児を機に、医師としてのキャリアの継続を一度断念し、家庭に入った時期がある。育児が落ち着いた頃、復職を決意。ただ、日進月歩で進歩する最新の医療に追い付き、完全にカムバックするまでには大変な苦労を経験した。
その一方で、当時勤めていた大学病院では上司に女性医師がおり、田中部長の境遇に深い理解を示し、それまでなかった搾乳スペースを確保してくれるなどサポートに助けられた。
「復職は大変だからと、女性医師が家庭に入ったままではもったいないです。子育てしながらでも仕事を続けていけるよう、病院全体で女性医師をサポートしていく方向に意識を変えていくことが大切です。結果的に常勤医を増やすことにつながり、効果的な“医師対策”になるのではないかと期待しています。恩返しのつもりで、自分もそうした取り組みに貢献していきたい」(田中部長)
田中部長や湘南地区にある徳洲会病院の女性医師、徳洲会OBの女性医師ら10人ほどが集まり、これまでに2回、飲食をともにしながら日頃の悩みなどを話し合い、相互理解を深めた。
また、田中部長は「出産した女性医師は子育て中に、他の医師が専門医資格を取る年代に差しかかります。しかし、出産したからといって専門医を諦める必要はありません」と強調。続けて「当院は2018年度から総合診療専門研修プログラム(日本専門医機構認定)をスタートします。若手の医師に加え、一度、家庭に入ったものの復職して専門医を目指したいという医師も積極的に受け入れたいと考えています。そのため通常の3年間のプログラムのほかに、少し時間をかけ取り組める4年間のプログラムも用意しました」とアピール。
同プログラムにとどまらず、医師の復職プログラムづくりにも意欲を見せる田中部長は「ブランクの期間が1年と10年とでは大きな違いがあります。一人ひとりの状況に合わせたきめ細かい対応が目標です。在宅医の後進の育成にも力を入れていきたいですね」と抱負を語っている。