徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

直言

Chokugen

池田 佳広(いけだよしひろ)(鹿児島徳洲会病院院長)

直言 生命いのちだけは平等だ~

池田 佳広(いけだよしひろ)

鹿児島徳洲会病院院長

2018年(平成30年)2月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1121

2020年度中の新築移転を目指す
地域になくてはならない病院へ
入院患者数は1カ月で20%超増加

2018年1月1日付で鹿児島徳洲会病院の院長に就任しました。14年9月、40歳で宇和島徳洲会病院(愛媛県)の院長に就任し、あっという間に3年4カ月が経ちました。入職時、宇和島病院は経営状態が良くなく職員も元気がないなか、若造で他所者の私が突然、院長に就任したのです。それまで院長経験はなく、至らない点もたくさんあったと思います。しかし、職員の皆さんと一緒に頑張った結果、「地域のなかで、なくてはならない病院」と、地元の方々や診療所の先生方に言ってもらえるようになりました。

徐々に経営も安定し、当初、グループ内医業利益率の順位が中間くらいだったのが、ほぼ毎月1位を争う病院になりました。税引前利益率では、昨年度は1位、今年度もほぼ間違いなく1位になることができるでしょう。

私は徳洲会グループに入る前に医療経営を勉強し、大学院でh―MBA(医療経営学修士)を取り、その知識と経験のすべてを宇和島病院に注ぎ込みました。同院で学んだこともたくさんあり、それら成果をすべて実現しましたので、私が同院でやり残したことはありません。

新病院建設への道筋示しスタッフにやる気を促す

鹿児島病院の院長に内定した後、就任する前に同院の現状を知っていそうな方たちに、どんな感じかリサーチしました。ほとんどの方たちから「先が見えないので、職員のやる気が出ないようだ」という話を聞くことができました。

それならば逆に展望を見せることができればうまくいくのではないかと考えました。当院は昨年まで赤字の月もありましたが、老朽化した病院の建て替えのため、昨年、鹿児島市谷山地区に新しい土地を購入。そこで、「新病院に向け職員一丸となって進んでいこう。一般社団法人徳洲会から新築移転計画のゴーサインを出してもらうため、さらに経営改善を頑張ろう」。こうした話を毎日のように職員に向けて行い、朝礼では20年度中の新築移転の道筋を示したプレゼンテーションを行いました。

職員の皆さんは思っていた以上に勤勉で、私が心臓カテーテルの勉強会を開いた時には100人を超えるスタッフが集まりました。心臓カテーテル検査や治療をしている時には何人も見学に訪れるし、言ったことに対するレスポンスも思ったより早かったため、「これはいける」と思いました。

宇和島病院で学んだことをすぐに実践し、これまで以上のスピードで改善を行っています。日常診療や業務改善、会議の合間に近隣の病院や診療所、消防署などを訪問し、約1カ月で名刺を300枚ほど配りました。その結果、ベッド数310床(実働284床)に対し1月1日の入院患者数が226人だったのが、2月14日時点で282人と20%以上増えました。

入院患者数、業務量が一気に増えたわけですが、医師のマンパワーは少なく、高齢化も進んでいます。医師の業務量が急速に増加し疲弊しているため、病院内で配置転換を行い、医師事務作業補助者を2人増員し、負担軽減を図っています。

宇和島病院での仕組みを当院流にアレンジし実践

当院は急性期、回復期リハビリテーション、障がい者・療養病棟、さらに訪問診療、訪問看護などもあるケアミックス病院です。同規模ながら職員数が2割も少ない宇和島病院には、私が入職する以前から、効率よく業務を行う仕組みがありました。そこに私が入職後、業務改善、目標管理、経営改善の仕組みを組み込みました。それをそっくり鹿児島病院で実践できれば、短期間で業務・経営改善が可能と思います。現在は日報や業務量報告、運営会議、8時会、朝礼のあり方、病棟での看護指示ノートの活用など、宇和島病院で行っていたことをなぞりながら、少しずつ鹿児島病院流にアレンジしているところです。

18年度中に7対1看護の取得を目指します。旧版の電子カルテで非常に業務の効率が悪くなっているため、新版電子カルテの導入も必ず行います。

新築移転に向けて、18年度以降には療養病棟を回復期リハビリテーション病棟に転換、障がい者病棟2病棟のうちの1病棟を急性期病棟に移行することなども考えています。

また、20年度中には新築移転を実現する方針です。「困ったら鹿児島徳洲会病院」、「地域になくてはならない病院」と言われるよう、皆で頑張りましょう。

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