徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)2月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1121 二面

早期警戒スコア
IHCAの減少に寄与
中部徳洲会病院
QI発表会を開催

中部徳洲会病院(沖縄県)はQI(Quality Improvement=品質改善)発表会を開催した。日頃の業務改善の取り組みについて各部署が内容や成果などを発表。計10演題の発表があり、表彰も行った。

大勢の職員が各部署の発表を傾聴 大勢の職員が各部署の発表を傾聴

中部徳洲会病院は2017年2月に、医療安全や医療の質に関して厳しい審査基準をもつ世界的な第三者評価であるJCI認証を取得した。

今回開催のQI発表会は、業務改善委員長である新垣辰也・脳神経外科部長の開会挨拶でスタート。10演題のなかで最高評価を得て院長賞を受賞したのは、ICU(集中治療室)の「NEWSを運用して~院内心肺停止率の減少を目指して~」。副院長賞は2題あり、医療安全管理室の「院内の転倒・転落損傷率の低減に向けて」と、薬剤部の「調剤におけるニアミスの減少」が選ばれた。

ICUの発表者は仲地真奈帆看護師。IHCA(予期せぬ院内心肺停止)率の減少を目的とし、同院は12年にMEWSを導入。これは、患者さんのバイタルサイン(生命兆候)などを点数化し、急変を見逃さないための早期警戒スコア。その後、さらに高い目標を掲げると同時に、より精度の高い早期警戒スコアとされる英国NHS(国営医療制度)の下で作成されたNEWSに変更した。

仲地看護師はMEWSの運用時期と、NEWS導入後のIHCA率を比較。「NEWSを導入して、統計学的な有意差はなかったものの、IHCA率は減少傾向になりました。今年度の目標値である2.0%以下を達成しました。今後、さらなる改善に取り組んでいきたい」とまとめた。

医療安全管理室は桃原敦子・副看護部長が発表。転倒・転落発生率と損傷発生率の低減を図るため、発生状況のデータを収集し、要因の分析と対策の立案・実践に取り組んだ。

①転倒・転落リスクのアセスメント(評価)の内容を毎日チェック、②転倒・転落リスクの高い患者さんに赤いリストバンドの装着を徹底、③新人看護師向けに勉強会を実施、④医療安全推進委員会によるラウンドの追加――などの改善策に取り組んだ結果、発生率、損傷率ともに実施前よりも改善した。

桃原・副看護部長は「多職種からなる院内医療安全ラウンドは安全文化の構築だけでなく、効果的な転倒予防にもつながるので継続していきます」と意気込みを語った。

薬剤部からは氏川郁穂薬剤師が発表。薬剤によるエラーの減少を目的とし、調剤のニアミス(ヒヤリハット)を集計・解析し再発防止策を検討、実施した。具体的には、個人別にヒヤリハットの分析を行いフィードバック(どのようなミスが多いかを視覚化)。その結果、ヒヤリハット発生は減少傾向を示した。

氏川薬剤師は「改善策は有効と思われます。重要度の高いエラーについては継続して原因・予防策を検討、実施することで、薬剤に関するエラーの減少に期待したい」とまとめた。最後に、伊波潔院長兼QIセンター長の講評と閉会挨拶で大会を終えた。

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