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2017年(平成29年)8月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1094 三面

比国人材活用の可能性
榎・厚労省専門官が講演

フィリピン人材の受け入れの仕組みなどを解説する榎専門官 フィリピン人材の受け入れの仕組みなどを解説する榎専門官

厚生労働省の榎広之・年金局総務課首席年金数理官室年金数理専門官は「フィリピン人材の受入れ」と題し講演した。榎専門官は前・在フィリピン日本国大使館一等書記官(労働担当官)。はじめにフィリピンの近況について①人口が増加傾向にあり平均年齢が約23歳と若い、②人口の約1割相当が海外で就労、③経済情勢も良く好成長を維持―などと説明。

そのうえで、日本のフィリピン人材の受け入れの仕組みとして①日比経済連携協定、②外国人技能実習制度、③3月に神奈川県を皮切りに東京都、大阪市でスタートした国家戦略特区での外国人家事支援人材の受け入れについて解説した。

医療・介護分野では、今まで同協定が唯一のスキームだったが、最近、とくに介護での受け入れ枠が拡大している状況を指摘。法改正により9月から留学ビザで、介護福祉士養成施設での養成課程を経て国家試験に合格すれば、その後にビザを切り替え介護施設などで勤務できるようになったことや、11月には外国人技能実習制度の対象職種に介護職が追加され、要件(現在、検討中)を満たせば技能実習生として介護施設などに就労できることを示した。

フィリピン国内の日本語教育のレベルアップなど課題はあるものの、「フィリピンは人材供給国として豊富な実績を有しており、大きなポテンシャルが期待されます」と締めくくった。

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