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2017年(平成29年)5月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1082 三面

札幌南青洲病院
新築移転を成功へ!!
職員・地域でイメージ共有

今年で築30年を迎え、新築移転を予定している札幌南青洲病院(前野宏・札幌医療生活協同組合理事長)。すでに土地を取得し少しずつ準備を進めるなか、「新病院のイメージを共有することが大切」と、昨年からさまざまな関係者を巻き込む取り組みを実施している。病院幹部から職員、さらには地域の方々へと“共有するための輪”が拡大。移転の時期は明確ではないものの、関係者の関心やモチベーションを高め、新築移転を成功に導く考えだ。

「イメージを皆で共有し新築移転を成功させたい」と前野理事長(アニマルセラピーをテーマにした研修) 「イメージを皆で共有し新築移転を成功させたい」と前野理事長(アニマルセラピーをテーマにした研修)

札幌南病院は1987年に開院。かかりつけ医療機関を目指し、内科をメインに透析やリハビリテーション、さらには認知症の専門外来を実施している。緩和ケアにも注力し、2003年に専門の病棟を設置。08年に札幌医療生協が開設した在宅緩和ケア専門診療所と連携を図ることで、病院・自宅を問わず患者さんの望む緩和ケア(ホスピス)が提供できる体制を整えた。

この間、建物や設備の老朽化が進んだことから、同院はさらなる発展に向け、12年頃から新築移転を検討。15年7月に土地を取得した。

新病院のイメージについて、当初は「新病院あり方検討委員会」と称して前野理事長と病院四役(院長、副院長、看護部長、事務長代行)の5人で協議していたが、前野理事長が「組織全体で取り組む一体感を醸成したい」と、昨年1月から7月にかけて「新築移転幹部セミナー」を発案。各部署で新病院に関する話し合いを行い、部署長がプレゼンテーションする形式で実施した。

「移転事業の基本理念を“ホスピスのこころを実現する病院”、建設コンセプトを3つのH(Hospitality=おもてなし、Healing=癒やし、Hope=希望)とし、費用など制約は設けることなく自由に発表してもらいました」(下澤一元・事務長代行)

その後、どの職員も参加できる「新築移転院内セミナー」を隔月で開催。同企画もとくに制限を設けず、自由に意見交換を図った。

新築移転院内セミナーには毎回多くの職員が参加 新築移転院内セミナーには毎回多くの職員が参加

また、研修を実施し、これまで癒やしの空間、アニマルセラピーをテーマに、それぞれ外部から講師を招いて行った。

下澤・事務長代行は「できるだけ新病院のヒントになり得る内容を考えていますが、職員から柔軟な発想を引き出せるように幅広いテーマを設定したいと思っています」と説明し、今後、病院のサインや緑化、院内BGM、さらに「取得した敷地の半分は災害時の避難場所にすることが決められている」ことから、「公園のつくり方」といったテーマも考えている。

同セミナーには毎回、全職員の6割以上が参加。とくに「地域にオープンな病院に」という意見が多いという。萱嶋美希・総務課職員は「セミナーを通じて、新築移転が少しずつ進んでいるのがわかりました」、下澤・事務長代行は「今後は希望を実現するために、どうしたらいいかを職員に意識付けたい」。

今年に入り、一般の方への働きかけにも注力。1月には住民懇話会を立ち上げ、新病院予定地周辺のマンションを管理する自治会と意見交換を行った。年に2、3回設ける予定で、将来的には自治会、幼稚園など公的機関、クリニックなどの参加も視野に入れている。もちろん、新築移転後も継続する意向だ。

新病院の予定地。一部を公園にする構想も 新病院の予定地。一部を公園にする構想も

2月には「WEBセミナー」をスタート。自院のホームページに、目指している緩和ケアについて前野理事長らが執筆している。全50回程度を予定。これらのほかに患者さんに意見を求めたり、地元の大学にアプローチしたりすることも検討中だと話す。

「新築移転を成功させるには地域を含めイメージを皆が共有することが大事」と下澤・事務長代行。最近、地域の方から新病院について尋ねられる機会が増えたことを明かし、「不安を募らせないためにも、情報発信していきたい。地域の医療や街づくりを皆が考える良いチャンスと思っています」。

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