徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)5月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1082 二面

東京西徳洲会病院
小線源治療を見学
クォン香港大副医学部長

東京西徳洲会病院に香港大学のアヴァ・クォン副医学部長(米スタンフォード大学准教授)が訪れ、同院が実施している早期乳がんに対する乳房温存術後の放射線治療「小線源を用いた加速乳房部分照射療法(APBI)」を見学した。

クォン副医学部長(中央)を迎える渡部和巨院長(右)と佐藤センター長 クォン副医学部長(中央)を迎える渡部和巨院長(右)と佐藤センター長

クォン副医学部長は内外で豊富な実績をもつ乳腺外科のスペシャリスト。今回、日本の医療の現状を学ぶ目的で来日し、複数の医療機関を訪問するなか、東京西病院も選ばれた。

マルチカテーテルを刺入する様子を佐藤センター長(左から2人目)の後ろで見学するクォン副医学部長 マルチカテーテルを刺入する様子を佐藤センター長(左から2人目)の後ろで見学するクォン副医学部長

同院の佐藤一彦・乳腺腫瘍センター長兼包括的がん診療センター長は「国内外を問わず学会などで数多く表彰されるなど、乳腺外科分野では大変高名な方で、近年は遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)の研究でアジア各国をリードしている先生でもあります。香港はもちろん、アジアでも指折りの名医に見学に来ていただき誇りに感じています」。

クォン副医学部長が見学を希望したのがAPBI。早期乳がんに対する乳房温存術後の放射線治療で、同院は2015年から倫理委員会承認の下で実施している。同治療は直径約2㎜のマルチカテーテルを乳房内に複数刺し、その細い管のなかで小線源(放射線を出す物質)を的確に移動させ、特定の場所にのみ放射線を照射する。

小線源治療の開始に向け準備を進めるスタッフ 小線源治療の開始に向け準備を進めるスタッフ

“部分照射”となるため1回に多くの線量を当てることができ、結果的に従前よりも短い治療期間ですんだり、全乳房照射に比べて皮膚や肺、心臓などへの被ばくを抑えることができたりするのがメリットだ。照射に要する時間は5~10分程度。同院では術直後から照射を開始し、手術当日に1回、翌日から2回照射を実施。治療は5~6日間で終了する。

クォン副医学部長はこの日予定されていた3例すべてを見学。患者さんの負担が少ないことなどを挙げ「大変利便性の高い、素晴らしい治療法」と感心していた。

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