徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)3月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1075 四面

大規模災害訓練
行政など地元と初連携
東京西徳洲会病院が実施

「訓練の積み重ねが大事」と職員に呼びかける渡部院長 「訓練の積み重ねが大事」と職員に呼びかける渡部院長

東京西徳洲会病院は3月18日、大規模災害訓練を実施した。従来は職員のみで行っていたが、初めて地域の関係者と連携し開催。同院健康友の会と東京徳友会が主催者として名を連ねたほか、昭島市・福生市や近隣の消防、警察、企業、商工会など多くの地元関係者が協力、約250人が参加した。地域の方々も多数駆け付け、訓練の様子を見学したり、模擬被災者として参加したりした。

訓練は東京・多摩地区で直下型の大地震が発生、病院周辺が被災し、多くのけが人が搬送されたという想定の下、行われた。

7階で火災が発生したという想定で、はしご車を使い救出する訓練も 7階で火災が発生したという想定で、はしご車を使い救出する訓練も

最初に、はしご車による救助を実施。院内で火災が発生し、逃げ遅れた7階の模擬患者や職員を救出した。その後、トリアージ(重症度選別)を行い、正面玄関前でトリアージタグを用い、多くの模擬患者を選別。タグの色によって院内外の所定の場所に約50人の模擬患者を搬送した。

NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)との連携も想定し、途中、四街道徳洲会病院(千葉県)や湘南鎌倉総合病院(神奈川県)所属の隊員らが駆け付け、東京西病院の職員とともに活動した。

トリアージで黄色、赤色と判定された患者さんは院内で対応 トリアージで黄色、赤色と判定された患者さんは院内で対応

訓練の開始から終了まで、駐車場に協力団体がさまざまな体験ブースを設置、一般の方や職員が参加した。AED(自動体外式除細動器)や消火器の使用方法、ガスメーターの復帰手順、非常食・非常時グッズなど、災害時に必要な知識について学んだ。

訓練は約2時間で終了。参加した職員からは「カルテの記録係を務めましたが、医師からの指示を素早く記載するのは大変でした。実際に災害が起こった時のことを思うと、想像を絶します」(土屋絵梨・医事課職員)、「AED体験コーナーの責任者を務めました。自分の教えたことが生きると良いと思いました」(播磨悠斗・救急救命士)など、さまざまな声が聞かれた。

実際に隊員が駆け付けるなど、TMATとの連携も想定 実際に隊員が駆け付けるなど、TMATとの連携も想定

TMAT隊員として参加した湘南鎌倉病院の河内順・外科部長は、災害時の状況は千差万別なため「あらゆる災害に混乱を来さず対応する訓練は不可能」と、その難しさを指摘しながらも、「何かを共有することが第一歩」とし、訓練が貴重な機会になることを強調した。

東京西病院の渡部和巨院長は、「はしご車で救助活動する場面を見た時、医師になったばかりの頃に生後1年未満の赤ちゃんを搬送したことを思い出しました」と言葉を詰まらせ、あらためて公助として地域の病院がもつ役割の重要性をアピール。その役割を果たすためにも、災害時の訓練を積み重ねることや、自院の防災設備などを理解しておく必要性を職員に強く訴えていた。

PAGE TOP

PAGE TOP