健診・人間ドック
Medical checkup
Medical checkup
ヒトパピローマウィルス(HPV)の いない子宮には、子宮頸がんは起こらない、と極言する学者も少なくありません。細胞診とHPV検査を併用することで、病変の発見率がほぼ100%になる上に、将来子宮頸がんになるリスクがあるか否かもわかるのです。
米国産婦人科学会「子宮がん検診ガイドライン」では、「30歳以上の女性は全員 細胞診とHPV検査を併用すべき。両方が陰性ならば、次回は3年後でよい。」と提唱しています。
HPVは多種類存在しますが、その中で子宮頸がんを惹き起こすのは、僅か数種類です。しかも、その数種類の危険なHPVに感染しても、大半の方は子宮頸がん発症には至りません。
ごく少数の方が、先ず前がん段階である「異形成」になります。異形成には、下記の様な軽度、中等度、高度の3段階があり、この段階で発見すれば、子宮頸がんには至らず、簡単に治せるわけです。
前がん段階(異形成) | |
---|---|
軽度異形成 | 経過観察 |
中等度異形成 | ケースバイケース |
高度異形成 | 円錐切除術 |
高度異形成までに発見できなかった方だけが、子宮頸がんを発症するのです。
今、子宮頸がんは若年化が進み、10代、20代で発症するケースが増加しています。日本の多くの女性が、若いうちから細胞診とHPV検査を受ける様になれば、この国から子宮頸がんによる死を撲滅できる日が来るでしょう。