徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)10月14日 火曜日 徳洲新聞 NO.1513 2面

湘南鎌倉病院
神奈川県で初となるIVR-CT
治療の質と安全性向上を目指し導入

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は、IVR(画像下治療)の質や効率、安全性の向上を目的に、IVR-CTの新機種を導入した。これは血管撮影装置(アンギオグラフィー)とCT(コンピュータ断層撮影)を同一室内に統合したもので、同院が導入した装置は全国で2例目、神奈川県で初。

「新しいIVR-CTは、治療成績向上や合併症率低下に寄与」と築山部長

新規導入したIVR-CTについて、築山俊毅・放射線診断科部長兼IVRセンター部長は「患者さんの治療成績の向上や、合併症の発生率低下に貢献します」と力を込める。

同院が14年前に導入した旧機種からの更新により、高精細な画像を得ながらも、被ばく線量は大幅に低減。操作性にも優れ、新たに搭載された撮影位置の自動再現機能は、術者の心理的ストレスを軽減する。

CT撮影と血管造影、IVRの大半を同一室内で完結できる点もメリット。治療中に患者さんが部屋を移動しなくてすみ、感染リスクやカテーテルの脱落事故といった偶発的な合併症を防止することができる。医師やスタッフの移動も不要となり、治療効率も向上。とくに出血性ショックなど救急症例への対応で、その威力を発揮する。

新機種導入に際し、性能を最大限に引き出すため、部屋全体を一からつくり直す大規模な工事を実施。床の補強や天井レールの設置などを行い、3カ月の工期を要した。

新機種導入まで治療の実施を待っていた患者さんもいる。緻密な手技が必要な気管支動脈瘤の治療で、新機種の性能を最大限に生かすことができる症例だ。築山部長は「待っていたかいがあったと言っていただけるようにしたい」と意気込みを見せる。

今後は、まず既存の治療を「より正確に、より早く、よりストレスフリーに」実施する基盤を確立。そのうえで他診療科から寄せられる高度かつ多様な治療ニーズに柔軟に対応していく方針だ。凍結療法など新規手技の導入についても、将来を見据えた設備投資として意義は大きいと位置付けている。

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