徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)4月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1283 三面

徳洲会グループ
初期研修医167人入職 総合的な診療能力を養成

徳洲会グループ臨床研修病院に4月、過去2番目に多い167人の初期研修医(医科158人、歯科9人)が入職した。医科は2年間、歯科は1年間の修練を通じ、長い医師人生の土台となる資質や技術、心構えなどを身に付けていく。

「研修を通じ自律した医師に」と田村副院長 「研修を通じ自律した医師に」と田村副院長

徳洲会グループの初期研修では、高い倫理観と豊かな人間性を備え、つねに科学的な妥当性を考慮し、社会発展に貢献する使命感と責任感をもった「全人的な医師」の育成を目指している。また、2004年度に施行された新医師臨床研修制度以前から、各診療科を回るスーパーローテート研修を実施。さらにグループのスケールメリットを生かした離島・へき地病院での研修では、診療科をまたいで急性期から慢性期まで幅広い経験ができ、総合的な診療能力を養うことが可能だ。

新型コロナウイルスの感染拡大により、研修を取り巻く状況は一変した。徳洲会グループ研修委員会委員長を務める田村幸大・大隅鹿屋病院(鹿児島県)副院長は「初期研修医もコロナ対応は避けて通れません。研修委員会の方針として、1年次の研修医はコロナ患者さんの診療を控えていますが、感染対策の知識や技術を身に付けた2年次にはコロナ患者さんの診療に取り組んでいます。救急を断らずに受け入れることと同様に、コロナ患者さんの診療を行うことは医師の社会的使命であり義務であると考えています」と強調する。

徳洲会は多くの病院がコロナ専用病床を設けるなど、積極的に診療を実施。初期研修医は各臨床現場で、先輩スタッフたちがコロナ患者さんに対応する姿やマインドを間近で見聞きすることで、「苦しんだり困ったりしている患者さんのために全力を尽くす姿勢を学んでほしい」と田村副院長はエールを送る。

「いつ来るかわからない救急患者さんの診療など、コロナ禍以前から研修はハードワークでした。そのようななかで治療により患者さんが回復する姿を見て、医師としてのやりがいを感じてもらえたらと思います。また徳洲会の研修は、自分の頭で考えて動くことが多々求められます。より早い成長につながるためです。研修医の皆さんには、研修を終えた3年目以降、自律した医師になれるようトレーニングに励んでいただきたい」と田村副院長は呼びかけている。

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