徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)4月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1283 二面

徳洲会感染管理部会が院内クラスター報告会
グループで経験生かす

徳洲会感染管理部会は3月27日、院内クラスター報告会をオンラインで開いた。各施設の経験をグループで生かし、感染対策の強化を図るのが目的。当日は院内クラスター(陽性者5人以上)が発生した7病院が、それぞれ経緯や対応などを説明し、部会関係者らと議論した。

画面越しに病院参加者と意見交換する佐藤部会長(上)画面越しに病院参加者と意見交換する佐藤部会長(上)

報告会には、グループ病院の感染管理担当者をはじめ幹部、一般職員らが参加した。冒頭、一般社団法人徳洲会(社徳)の福島安義・副理事長(感染管理部会担当理事)が挨拶し、7病院の担当者が順次プレゼンテーションした。各ケースで介入した感染管理部会のメンバーがコメントを寄せ、最後に他の参加者と質疑応答を行う形式で進めた。

プレゼンテーションでは、クラスターの概要(発生場所、発生から終息までの期間、感染者数と内訳など)、経緯、感染者数の推移、実施した対応、クラスター発生要因や課題、終息後の対応を提示。ゾーニング(区分け)や院内の体制、認知症の方への対応、入院時スクリーニング(選別)など、各施設の工夫と課題について話し合った。

最後に部会長の佐藤守彦・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の感染対策室部長が、「構造的な問題など施設特有の課題もありますが、ほとんどは基本的な対応が徹底できていません」と総括。第4波が懸念されることや、「今後、変異株が主流になれば、感染性、病原性が強まる可能性があります」と指摘し、あらためて「医療従事者として、今一度、気を引き締めなければなりません」と注意喚起した。

医療経営戦略セミナーでグループ幹部や各病院幹部に報告医療経営戦略セミナーでグループ幹部や各病院幹部に報告

その後、佐藤部会長はグループの3月度医療経営戦略セミナーに出席。会を通じて見えた課題として、①発見の遅れ、②職員の行動・意識、③標準予防策の不徹底、④患者さん側の感染対策――の4つを挙げた。

具体的には、①では入院時スクリーニング検査の未実施、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例定義が不明確で検査を実施する事例が曖昧(あいまい)など、②では報告の遅れ、休憩室内やプライベートでの不十分な感染対策など、③では手指消毒のタイミング、PPE(個人防護具)着脱方法、資機材の消毒、手袋やエプロンの交換など、④では患者さんのマスク着用の不徹底、共同トイレでの感染疑い例など――で、それぞれの対策例として、報告会で発表した病院の対応方法を紹介した。

これらをふまえ引き続き、①感染をもち込まない、②もち込まれた感染を広げない、③院内感染が発生しても最小限に抑える、④濃厚接触者を出さない――という4つの対策強化が重要とし、「グループ内でのクラスター経験を生かし、今後も社徳医療安全・質管理部、感染管理部会、各施設が連携して感染対策に努めます」と締めくくった。

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