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2020年(令和2年)12月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1265 四面

「多数傷病者対応訓練」消防と合同で初開催
羽生病院

羽生総合病院(埼玉県)は11月15日、道の駅はにゅうと同院の屋上へリポートを会場に、羽生市消防本部、埼玉県防災航空隊と合同で多数傷病者対応訓練を実施した。これは多数傷病者発生事案で、三者が組織的で円滑な活動を構築し、連携強化を図るのが目的。救出・救護トリアージ(緊急度・重症度選別)訓練、消防防災ヘリコプターによる傷病者搬送訓練の2部構成で行い、松本裕史院長が消防防災ヘリに同乗した。

松本院長(前列中央)やDMAT隊員らが訓練に参加松本院長(前列中央)やDMAT隊員らが訓練に参加
事故現場のテントで傷病者の対応をするDMAT隊員事故現場のテントで傷病者の対応をするDMAT隊員

これまで羽生病院は、羽生市消防本部の防災訓練に協力したことはあったが、今回のように大がかりな訓練を共同開催するのは初めての試み。より強固な連携関係を構築するのが目的だ。

訓練では、複数の車両が関係する交通事故が発生し、多数の傷病者がいると通報があった状況を想定。消防本部はただちに出動し、救助活動を開始するが、早期医療介入が必要と判断し、羽生病院にDMAT(国の災害医療チーム)派遣を要請、同時に防災航空隊に空路による早期搬送を依頼する、というシナリオを用意した。現場の消防隊員やDMAT隊員には、傷病者の数や状態などは明かさない一部ブラインド型の訓練とし、傷病者役は羽生市役所の職員らが担当した。

訓練は道の駅はにゅうをメイン会場とし、2部構成で行った。最初に消防本部が訓練の概要を説明した後、災害用マルチコプター(ドローン)のデモンストレーション飛行を披露。次いで、第1部の救出・救護トリアージ訓練をスタートした。

消防隊員が次々に傷病者のトリアージを行うなか、同院のDMAT隊員が現場に到着。現場に設置したテント内で赤色タグ(重症群)を付けた傷病者を中心に対応しながら、同時にホワイトボードに傷病者情報をまとめたり、現場指揮本部に報告したりした。

続いて、道の駅内にあるヘリポートに移動し、第2部の消防防災ヘリによる傷病者搬送訓練を実施。松本院長と患者さん役の羽生市役所職員が消防防災ヘリに乗り込み、離陸したヘリは羽生市の上空を回り、同院の屋上へリポートに着陸。すぐに患者さん役をストレッチャーに載せ、松本院長から病院スタッフに引き渡したところで、訓練は終了した。

松本院長は「消防本部とうまく連携し、実りある大規模訓練となりました。当院のDMAT隊員もスムーズに動けていたと思います。まだ至らない点もありましたので、まずは院内で振り返りをした後、消防本部や防災航空隊とも合同で反省会を開き、改良点を洗い出し、さらなる協力関係を築いていきたいと思います」と意気軒高だ。

羽生病院の屋上へリポートに消防防災ヘリが着陸羽生病院の屋上へリポートに消防防災ヘリが着陸

また、消防防災ヘリへの同乗について「じつは高い所は得意ではないのですが、屋上へリポートをもつ病院として、消防防災ヘリの利便性を空の上から確認できたのは、貴重な経験になりました」と笑顔。ヘリの内部にも言及し「血圧計や酸素飽和度計、心電図モニターなど装備があり、飛行も安定していました。ヘリの中で患者さんの処置などをするのも可能かもしれませんが、飛行音が大きくて同乗者と意思の疎通を図ったり、患者さんから情報を引き出したりするのは難しく感じました。消防防災ヘリの目的は、いかに早く病院に搬送するかが第一だと思います」と説明する。

今後も同院は消防本部との合同訓練に前向きに臨む考えだ。

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