徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)8月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1251 二面

病気のはなし㉕
ステージ1までに診断つくのは約2% 膵臓がん

膵臓がん

膵(すい)臓がんは初期には症状が出にくく、早期発見が極めて難しい疾患だ。進行すると腹痛、背部痛、腹部膨満感、体重減少、下痢、黄疸などの症状が現れるが、膵臓がん以外の疾患でも現れる症状で、発見が遅れがちだ。こうしたこともありステージ1までに診断される膵臓がんは全体の約2%に過ぎず、5年生存率は7%台、10年生存率は4%台と,ほかのがんに比べかなり低い。

早期発見には腹部超音波検査、CT(コンピュータ断層撮影)検査、MR(I 磁気共鳴画像診断)検査などあるが、とくに有効なのが超音波内視鏡検査。血液検査でアミラーゼ(消化酵素)値が高い場合や腹部超音波検査、CT検査で、膵臓に嚢胞(のうほう)、膵管拡張など見られた場合は、「精密検査として超音波内視鏡検査を行うことで、小さな膵臓がんを発見できる可能性があります」と千葉徳洲会病院の浅原新吾副院長(消化器内科)。

治療法は外科療法(手術)、化学療法、放射線療法、さらに特殊な治療として局所療法や免疫療法がある。いまだ生存率の低い疾患だが、治療法の開発は日進月歩で、今年に入って化学療法で使用するゲムシタビンが効かなくなった患者さんに対し、有用とされる新たな薬剤が使用可能となった。リスク因子は喫煙やアルコール摂取など生活習慣に加え、糖尿病、遺伝性膵炎、家族歴など。「禁煙や食生活の改善が予防につながるかもしれません」と浅原副院長は指摘、リスクを感じたら積極的に検査を受けるよう勧めている。

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