2020年(令和2年)5月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1236 三面
長崎北病院 認知機能向上や転倒予防に効果
PTがスクエアステップ指導
地域の方に指導員資格を取っていただけたら」と川口PT(中央)
長崎北徳洲会病院のリハビリテーションスタッフが「スクエアステップ」というエクササイズの指導員資格を取得し、地域の高齢者の方々を対象に実施、介護予防の取り組みにひと役買っている。
スクエアステップは、スポーツ医学や老年体力学などを専門とする国立大学法人の教員らが連携して開発したエビデンス(科学的根拠)に基づくエクササイズ。25cm四方のマスが横4列、縦10列に並んだマットで、決められたステップを音楽に合わせて踏む運動だ。ステップのパターンは196種類ある。
指導員資格をもつ川口達也・理学療法士(PT)は「はじめに見本を実演し、動きを見て覚えてもらいます。脳が活性化し認知機能の向上が期待でき、身体機能もアップし転倒予防にも効果があるとされています」と説明。生活習慣病予防などで幅広い世代に適用可能だという。「最終的には地域住民の方々から、指導員の資格を取りたいという方を選出し、資格取得後、独自にスクエアステップ教室を開催していただくことを目指しています」(川口PT)。
長崎市の生涯元気事業「すこやか運動教室」や地域の老人会などに出向き指導している。1月30日には市内の公民館で開かれた老人会主催の「いきいきシニア交流会」で実施した。