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Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)1月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1218 三面

川元・湘南厚木病院部長が大会長
無輸血治療を推進 第5回ASPBM東京国際シンポ

「第5回ASPBM東京国際シンポジウム2019」が昨年10月12日、東京都内で開催された。大会長は湘南厚木病院(神奈川県)の川元俊二・無輸血治療外科部長。これまで韓国、マレーシア、中国で開催してきたが、日本では初開催だ。

7カ国からゲスト講師を招き開催 7カ国からゲスト講師を招き開催

ASPBMはアジアを拠点に無輸血治療(Patient Blood Management;PBM)を推進する学術団体。これは自己血を用いたり失血を最小限にとどめる手術手技を駆使したりして、周術期の体内の血液を温存する医療を言う。

シンポジウム当日は夕方から台風19号が関東に上陸する予報で、交通機関は軒並み計画運休を実施。開催自体が危ぶまれたが、海外からの参加者も多く、開催を希望する声が多かったため、時間を短縮して実施した。会場に来られない事前登録者に対しては、インターネットによる同時通訳とライブ配信により、各自で聴講できるように準備した。

日本を含めアジア7カ国からゲスト講師を呼び、予定していた全17講演のうち13講演を実施。川元部長は「PBMは日本で躍進を遂げる」をテーマに講演し、会の導入として日本でのPBMの現状と展望を示した。

まず輸血医療の問題として①感染症や免疫機能低下、②献血する人の減少による医療資源の不足、③患者さんの価値の多様化――を指摘。PBMの重要性を強調したうえで、造血療法や自己血輸血など血液を温存する方法に加え、ロボットを用いた手術や腹腔鏡(ふくくうきょう)手術など出血を抑える手技など解説した。最後に「本当に必要としている患者さんにだけ輸血を回し、なるべく他の手術では使用しないことが大切です」とまとめた。

同院の清水功・麻酔科非常勤医師は「高侵襲手術を受けるエホバの証人の患者さんに対する希釈式自己血輸血の有効性」をテーマに発表。一般的に出血量が多いとされる肝胆膵(すい)の手術で、2年間に実施した37例をもとに報告した。

シンポジウムを終え川元部長は「PBMがまだ浸透していない日本で、国際シンポジウムを開いた意義は高かったと思います」と手応えを感じていた。

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