徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)1月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1218 一・二面

名瀬病院
離島ブロックで初めて介護福祉士実務者研修

スクーリングで経管栄養の実技テストに挑む参加者 スクーリングで経管栄養の実技テストに挑む参加者

名瀬徳洲会病院(鹿児島県)は介護福祉士実務者研修を開催した。徳洲会グループの離島ブロックでは初めて。奄美群島から介護職計30人が参加し、全員が修了した。

実務者研修は介護職のキャリアパスの見直しにともない、厚生労働省が2013年に設けた研修。旧ホームヘルパー1級に相当し、介護に関する基本的な知識・技術に加え、喀痰(かくたん)吸引・経管栄養など医療的ケアの知識・技術の習得も目的としている。16年からは福祉系高校(09年度以降入学)もしくは指定介護福祉士養成施設の卒業者を除き、実務者研修を修了していなければ介護福祉士国家試験は受けられない。

同院は介護職員の確保や介護の質の向上を狙い、15年から旧ホームヘルパー2級に相当する介護職員初任者研修を実施。

これまで自院をはじめ、奄美群島にある瀬戸内徳洲会病院、喜界徳洲会病院、沖永良部徳洲会病院で計15回行い、141人が修了した。

そのなかで「実務者研修も奄美大島で行ってほしい」との声が寄せられたため、国からの指定をふまえて、昨年5月と6月に受講者15人ずつで開講。20科目450時間(通信と通学)に及ぶカリキュラムを受講者全員が半年間かけて修了した。

喜界島から参加した美島香織・介護職員と岳元令子・介護職員は異口同音に「慣れないことばかりで大変でした。今までであれば鹿児島本土や沖縄に行かなければならず、費用も時間もかかったので、近くで受講できて良かったです」と、笑顔で修了証を手にした。

名瀬病院地域医療連携室の下町勝幸係長は「今回、多くの方から応募をいただき、すでに徳之島の方から次回の問い合わせも来ています。体制を整え、今後も継続していきたいと思います」と意気軒高だ。

徳洲会グループでは、特別養護老人ホームかまくら愛の郷(神奈川県)、野崎徳洲会病院(大阪府)、介護老人保健施設余目徳洲苑(山形県)が実務者研修を実施している。

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