徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)10月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1207 四面

大阪府外国人患者受入れ拠点医療機関
岸和田病院&吹田病院が選定
野崎病院&八尾病院は地域拠点医療機関

岸和田徳洲会病院と吹田徳洲会病院は、大阪府の外国人患者受入れ拠点医療機関に選定された。訪日外国人旅行者や在留外国人の増加にともない、現在、厚生労働省と観光庁が連携して取り組んでいる「外国人患者さんの受け入れ医療機関リストの一元化」に基づくもので、大阪府が選定した4病院のうち2病院が徳洲会病院。岸和田病院はJCI(国際的な医療機能評価)認証取得、また両院ともJMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)認証を取得するなど、外国人患者さんの受け入れ体制の整備に尽力している。

表「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」(8月19日更新)に掲載された徳洲会グループ病院 表「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」(8月19日更新)に掲載された徳洲会グループ病院

日本政府観光局(JNTO)によると、昨年1年間の訪日外客数は3000万人を突破、今後も増加が見込まれている。加えて、外国人労働者受け入れの拡大による在留外国人増も予想され、医療機関には外国人患者さん増加に向けた受け入れ体制の整備・強化が求められている。

これまで厚労省による外国人患者受入れ環境整備事業実施医療機関や、観光庁による訪日外国人旅行者受け入れ医療機関など、外国人患者さんの利便性や、医療機関・行政などのサービス向上を目的に多様な取り組みが図られてきた。しかし、かえって情報がわかりづらく、医療機関の受入れ姿勢に差が見られるといったことが課題となったことから、厚生労働省と観光庁が連携。

今年に入り、外国人患者さんを受け入れる医療機関の情報を一元化したリストの作成に着手し、①入院を要する救急の外国人患者さんに対応可能な医療機関(都道府県で1カ所以上)、②診療所・歯科診療所を含む外国人患者さんを受け入れ可能な医療機関(二次医療圏ごとに1カ所以上)――のふたつのカテゴリーを設け、さらに各都道府県で要件を設けられることとし、新たに「外国人患者さんを受け入れる拠点的な医療機関」を選出できるようにした。

「細かい点にまで配慮できる病院に」と岸和田病院国際医療支援室職員 「細かい点にまで配慮できる病院に」と岸和田病院国際医療支援室職員
「一層の体制強化に努めたい」と吹田病院の金香院長(中央)ら 「一層の体制強化に努めたい」と吹田病院の金香院長(中央)ら

こうしたなか、大阪府は①を大阪府外国人患者受入れ拠点医療機関、②を外国人患者受入れ地域拠点医療機関として、それぞれの役割や選定するための要件を設定。①では、主に重篤・困難なケースの受け入れなどを役割とし、JMIPの認証取得などを要件とした。②では、地域の医療機関に対する外国人患者さん受け入れのサポートなどを役割とし、多言語対応などを要件とした。

岸和田病院と吹田病院は①の要件をクリア。5月10日付で大阪府外国人患者受入れ拠点医療機関に選定された。ほかに選定されたのは大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センター。

岸和田病院は救命救急センターとして多数の救急患者さんを受け入れている。一方で2015年には国際医療支援室を立ち上げ、本格的に外国人患者さんへの対応に着手。JCIやJMIPの認証取得などを行うなかで、外国語が堪能な職員を確保するなど体制強化を図っている。有浦弘展・国際医療支援室副主任は、今回の選定を受け、「さらなる体制の充実に努めていきたいです」と意気込む。

同室の大内田裕美職員や工藤広登職員も「パンフレットの整備など細かい点にも配慮していきたいです。とくにホームページの充実は不可欠。日本語のものと比べると内容が薄いので、外国人患者さんが安心できるように少しずつでも変えていきたい」と口をそろえる。

受診予定の外国人患者さんについて確認する吹田病院国際医療支援室職員 受診予定の外国人患者さんについて確認する吹田病院国際医療支援室職員
6月に外国人健診利用者さん向けのラウンジを新たに設置(吹田病院) 6月に外国人健診利用者さん向けのラウンジを新たに設置(吹田病院)

吹田病院も15年に国際医療支援室を設置し、外国人患者さんへの対応体制を整備。一昨年からは3階フロアの一角に外国人専用のカウンターを設け、人員を増やすなど体制を強化。同年にJMIPの認証取得、今年3月にはMedical Excellence Japan(MEJ)からJapan International Hospitals(JIH)推奨病院の認定を受けた。これらの取り組みもあり、健診を含め年々、外国人患者さんへの対応が増えている。

6月には同じく3階フロアに外国人健診利用者さんのラウンジを設け、くつろげるスペースを確保するなど、快適な環境づくりにも余念がない。「地域には外国の方も多くいらっしゃいます。観光に人気の高い京都と大阪の間に位置し、空港や新幹線の駅にも近い当院の立地を考えれば、開院当初から外国人に対応できる医療機関にしたいと考えていました」と金香充範院長。

国際医療支援室室長の天野知徳・循環器内科部長兼心臓センター長も「今後を考えれば、(外国人患者さんへの対応は)できるかどうかではなく、やらなければいけないこと」と言いきり、「できるだけスムーズに診療できるように今後も、体制強化を図っていきたい」と意気込んでいる。

全国では徳洲会23病院 厚労省がリストアップ

大阪府の外国人患者受入れ地域拠点医療機関は26施設。徳洲会グループでは野崎徳洲会病院、八尾徳洲会総合病院が選定された。

なお、大阪府はホームページで拠点医療機関・地域拠点医療機関を公表するとともに、外国人患者さんの受入れについて「個々の医療機関が日常行っている医療提供の範囲」とし、「すべての外国人患者を受け入れられるものではありません」と明示。受診や患者さんを案内する場合などは、事前に当該医療機関に問い合わせることを勧めている。

厚労省は「外国人患者さんを受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」を作成中だが、現在行われているラグビーW杯や来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催地を含む医療圏など、先行して整備すべき医療圏に所在する医療機関リストを「中間とりまとめ」として公表している。8月19日に更新されたリストでは、徳洲会23病院が各都道府県の「拠点的な医療機関」として掲載されている(表)。

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