徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)7月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1140 三面

日本腹部救急医学総会
徳洲会12病院19演題
岸和田徳洲会病院4題発表

第54回日本腹部救急医学総会が2日間、都内で開かれた。テーマは「千鍛万錬」。徳洲会グループは12病院が計19演題を口演(口頭発表)。発表したセッションは一般演題のみならずシンポジウムなど多岐にわたった

シンポジウムでは、初日に湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の荻野秀光・大動脈センター長(現・成田富里徳洲会病院院長)が「腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術後の諸問題」のセッションで登壇。「当院におけるEVAR後のステントグラフト感染に対する治療経験」をテーマに発表した。

EVARは大動脈瘤に対する治療法で、主にステントグラフトを血管内に挿入する治療を指す。近年、広く行われるようになったが、EVAR特有の合併症も多く報告されている。なかでも、ステントグラフト感染は1%と発生率は低いものの致死率が高い重篤な合併症。

会場となった京王プラザホテル 会場となった京王プラザホテル

荻野院長は湘南鎌倉病院で手がけた腹部大動脈瘤に対するEVAR629例中、ステントグラフト感染と診断、治療を行った5例(0.79%)について検討。CT(コンピュータ断層撮影装置)画像や術中ビデオを供覧し、診断や治療のポイントについて解説した。

岸和田徳洲会病院(大阪府)は今回、症例報告を中心に精力的に発表。要望演題のセッションで発表したほか、一般口演では、同院の芳竹宏幸・外科医師は「術前に出血性ショックとアナフィラキシーを併発した腹部外傷の一症例」をテーマに、外傷性腹腔(ふくくう)内出血で来院した患者さんのケースを紹介。一時ショック状態となり、輸血して手術室に入ると発赤などが多発していた。アナフィラキシーショックと判断し対応するかたわら、開腹すると腹腔内に大量の出血が見られため、止血と腹腔内洗浄を実施、手術を終了した。この経験から芳竹医師は「外傷の場合、出血性ショックに意識が向きがちですが、輸血や抗生剤投与でアナフィラキシーショックを起こす可能性を忘れてはならない」と注意を促した。同院はほかにも演題を発表した。

ほかの演者とテーマは次のとおり。

【ワークショップ】▼町田智彦・八尾徳洲会総合病院(大阪府)外科医師「急性虫垂炎にて発症した若年性盲腸癌の1例」、【研修医・医学生】▼市川淳・福岡徳洲会病院研修医「水筒による小児外傷性十二指腸穿孔の1例」、▼藪田愛・大隅鹿屋病院(鹿児島県)研修医「完全腹腔鏡手術で整復したS状結腸間膜内ヘルニアの1例」、【生涯忘れられないこの一例】▼竹内庸浩・神戸徳洲会病院消化器内科医師「皮下腫瘍を初発症状としたS状結腸癌の1例」、【要望演題】▼吉川清・吹田徳洲会病院(大阪府)消化器外科部長「腹腔鏡補助下に診断、治療したメッケル憩室茎捻転の1例」、▼進勇輝・福岡病院外科医師「検診でのバリウム上部消化管造影検査後にS状結腸穿孔をきたした1例」、【主題関連演題】▼「EBL(Endoscopic band ligation)にて内視鏡研修医が止血術を施行した胃Dieulafoy潰瘍の2例」阿部太郎・福岡病院消化器内科部長、▼糸原孟則・野崎徳洲会病院(大阪府)内科医師「門脈ガス血症を呈した6症例の検討」、【一般口演】▼田中香織・大垣徳洲会病院(岐阜県)外科・消化器外科医師「特徴的なCT所見を呈した横行結腸間膜裂孔ヘルニアの1例」、【ミニオーラル】▼長野心太・宇治徳洲会病院(京都府)外科医師「圧搾空気による結腸穿孔で腹部コンパートメント症候群(ACS)を呈した1例」、▼藤川幸一・鎌ケ谷総合病院(千葉県)外科部長「右胃大網動脈グラフト使用CABG後横隔膜ヘルニアの一例」、▼数納祐馬・東京西徳洲会病院外科医師「巨大漿膜下子宮筋腫による膀胱子宮窩での絞扼性腸閉塞に対して腹腔鏡下で絞扼解除と筋腫核手術を行い根治した1例」、▼井戸弘毅・大隅鹿屋病院名誉院長「肝細胞癌の腹膜播種性腫瘤破裂の一例」

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