徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)7月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1140 四面

岸和田徳洲会病院
緩和ケアの基本知識・技術学ぶ

岸和田徳洲会病院(大阪府)は6月9日から2日間、緩和ケア研修会「PEACE」を初めて開催した。同研修は主に医師を対象に日本緩和医療学会が作成した教育プログラムで、徳洲会グループ内外から24人(医師19人、看護師5人)が参加、座学やロールプレイ、グループワークを通じ緩和ケアの基本的な知識、技術、態度を学んだ。参加者24人のうち15人は岸和田病院の医師。

PEACE研修会を初開催

徳洲会グループ内外から24人が参加。講師陣と記念撮影 徳洲会グループ内外から24人が参加。講師陣と記念撮影

厚生労働省は、がん対策基本法に基づく、がん対策推進基本計画で「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標に掲げている。

同院は、こうした社会背景に加え、大阪府がん診療拠点病院(府指定拠点病院)の指定を受けていることから、緩和ケア医療の底上げを図るため研修会を開催。徳洲会グループ内外の医師が講師やファシリテーターとして運営に協力した。

初日の冒頭、主催者挨拶として岸和田病院の牧本伸一郎副院長が「がん医療を行ううえで緩和ケアは避けて通れません。この研修会はグループワークなど実践的な内容になっています」と積極的な参加を呼びかけた。

講義テーマは緩和ケア概論、つらさの包括的評価と症状緩和、がん疼痛(とうつう)の評価と治療、呼吸困難、消化器症状、気持ちのつらさ、せん妄――の7つ。緩和ケアが「病気の時期」や「治療の場所」を問わず、がんと診断された時から提供することや、苦痛のスクリーニング方法、チームアプローチの大切さ、鎮痛薬使用のポイント、呼吸困難、消化器症状などの評価や治療、ケアの方法について学んだ。

医療者、患者・家族、観察者の立場を体験するロールプレイ 医療者、患者・家族、観察者の立場を体験するロールプレイ

「がん疼痛事例」と「療養場所の選択と地域連携」に関するグループワークは3班に分かれ、症例に即して痛みの評価やマネジメント、在宅移行への進め方などを協議、発表した。

一方、ロールプレイは3人1組に分かれ、難治がんを伝える医師役、告知を受ける患者さん役、両者の観察者役を全員が順に体験。同様に、医療用麻薬に対する患者さんの誤解を解き、副作用を適切に説明してスムーズに同薬を導入するポイントを学ぶロールプレイを行った。

受講者のひとりとして参加した岸和田病院の東上震一院長(医療法人徳洲会副理事長)は「ロールプレイを通じ患者さんの気持ちがわかるなど、参加者にとっては学びが多々あったと思います」と手応えを感じた様子。

同院循環器内科の森下優医師は「緩和ケアはすべての患者さんに必要な考え方だと日常臨床を通じ痛感していました。患者さんや家族に対するケア、鎮静剤の使い方などを学びたいと思い参加しました」。研修企画責任者の西畑雅也・泌尿器科部長は「グループワークでは活発な議論が、あちらこちらで見られました。内容の濃い研修会になったと思います。来年以降も開催していきたい」と意欲的だ。

PAGE TOP

PAGE TOP