徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)5月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1134 二面

離島の梅雨入り事情
高齢者が多く喘息が増加

今年の鹿児島・奄美群島は沖縄より早く梅雨入りしたが、ゴールデンウィーク明けには快晴が続いていると与論徳洲会病院(鹿児島県)の久志安範院長。

「梅雨に入ると、高齢の方が多いため、喘息(ぜんそく)の患者さんが増えます。熱中症は都市部で騒ぎになりますが、与論島ではほとんどなし。ただ、梅雨の晴れ間、日の出の頃から日よけ帽をかぶって畑で働く方がいますが、暑さに負ける人は少なくありません。観光客が日焼けに励んで、やけどで来院されるほど、太陽光の強さは尋常ではないのです」と注意喚起する。島では長袖シャツを着て、海水浴をするほどだ。

また、梅雨時に心配な感染症について「最近は島でもアルミサッシの窓を使う家が増えていますが、古い家ほど風通しが良いため感染症にかかりにくい。逆にアルミサッシの家は通気が良くないため、こまめな掃除が必要です」。

食中毒で来院する患者さんも少なくない。厚生労働省は梅雨時、家庭内での食中毒に注意するよう衛生管理を呼びかけている。食品は新しいものを購入し、食材は持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に――などが対処法だ。

島では「畑仕事は運動と考える方もいますが、四肢のすべてを使っているわけではありません。だから私は、高齢の方には全身運動であるウォーキングを勧めています」と島唯一の病院として島民の健康管理に腐心している。

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