2018年(平成30年)3月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1126 三面
伊藤・湘南藤沢徳洲会病院部長
「ジストニアって何?」
患者団体から依頼講演
神経難病であるジストニアについて解説する伊藤部長
湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の伊藤恒・神経内科部長は、新潟ジストニアの会の依頼で「ジストニアって何?」と題し講演を行った。同会は神経難病であるジストニアの社会的認識を高め、有益な情報交換を行うことでジストニア患者さんのQOL(生活の質)向上を目指す患者団体。講演会では伊藤部長の医療講演の後、ドキュメンタリー映画『ジストニア』も上映した。
ジストニアは脳の障がいによって、異常な動作や姿勢が生じる病気。治療法が限られているにもかかわらず、難病指定されているのはごく少数の遺伝性のジストニアだけで、多くの患者さんが難病指定を受けられずにいる。
講演ではジストニアの治療法として、同院で行っているボツリヌス毒素治療を紹介。さらに、MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)の将来的な展望を概説した。これはMRI(磁気共鳴画像診断装置)により、リアルタイムに患部の位置と温度をモニタリングしながら、超音波を集束しターゲットを熱凝固する治療。同院では現在、本態性振戦とパーキンソン病に対してのみ実施している。
さらにジストニアの診断・治療ができる医師が少ないこと、保険診療上の規定により治療内容が制限されたり、医療費負担が大きくなったりする場合があることを説明。参加者からは「今までに聞くことのできなかった内容でした」、「神奈川まで治療を受けに行きます」との声が聞かれた。