2017年(平成29年)12月4日 月曜日 徳洲新聞 NO.1111 三面
徳洲会オンコロジープロ
成果をアピール
湘南鎌倉総合病院 下山センター長
オンコロジープロジェクトの充実に意欲を見せる下山センター長
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の下山ライ・外科部長兼オンコロジーセンター長は徳洲会グループのオンコロジー(腫瘍学)プロジェクトについて経過を報告した。同プロジェクトは2004年にスタート。下山センター長は同プロジェクトの目的であるグループ統一レジメン(抗がん剤治療計画書)整備による徳洲会がん治療の均てん化、がん診療レベルアップのためのがん部会の立ち上げ、臨床研究の実施について説明した。
統一レジメン整備は08年から取り組み、4年間で9回のがん種ごとのレジメン審査委員会を開き、「基礎的な治療レジメンがほぼ登録されました」と報告。新規レジメンの追加はメールでの審査を行っている。
いち早く安全に患者さんが必要な新規薬剤を処方するには、レジメン作成の迅速化が急務だが、続々と承認される新規薬剤のレジメン作成はグループの限られたがん専門薬剤師の活動に支えられており、負担が増大している現状と、施設でのレジメン作成活動への理解や支援を呼びかけた。
ほかにも統一レジメン申請・承認の流れ、レジメン審査委員・作成委員、レジメンシートの様式や関係する電子カルテシステムの画面などを示した。
統一レジメンの導入は27施設からスタート。現在では49施設に増加し、とくに離島・へき地病院での導入が完了したことを挙げ、「徳洲会のがん治療の均てん化の成果」とアピールした。大腸がんのレジメンでは沖永良部徳洲会病院(鹿児島県)がグループの超・大規模病院と肩を並べる使用件数となっている。
今まで実施した臨床研究や海外の学会で発表に至った研究があることも示した。がん部会・研究会の活動にも触れ、肺がん研究会に続き、消化器がん部会、乳がん部会が発足、活動している。今後は各部会・研究会を年に2回程度開催していく意向や、より強固なチーム医療が求められる背景からオンコロジーにかかわるすべての職種が、共に学び診療の向上を目指す会としたいと意欲を示し、看護師、臨床検査技師、薬剤師などの積極的な参加を呼びかけた。