徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)7月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1089 四面

二日市徳洲会病院
短期入院協力病院に指定
国交省の事業 徳洲会8施設目

二日市徳洲会病院(福岡県)は国土交通省から短期入院協力病院の指定を受けた。自動車事故で重度後遺障がいを負い、現在、在宅生活を送っている方の短期入院を積極的に受け入れることで、本人への医療的なサポートはもちろん、介護する家族の負担軽減を図るのが狙い。短期入院協力病院は全国に166施設(3月末時点)あり、徳洲会グループでは二日市病院を含め8施設が指定されている。

重度後遺障がいの方の在宅療養支援

「ひとりでも多くの患者さんとご家族のお役に立ちたい」と今嶋院長 「ひとりでも多くの患者さんとご家族のお役に立ちたい」と今嶋院長

短期入院協力病院は国交省が指定した一般病院で、自動車事故対策機構(NASVA)が認定した自宅で療養生活を送る重度後遺障がいをもつ方の短期入院受け入れを積極的に行う。受け入れの対象は介護料の受給資格(特Ⅰ種:最重度、Ⅰ種:常時要介護、Ⅱ種:随時要介護)をもっている方が前提だが、協力病院の特性(標榜(ひょうぼう)診療科や病棟・病床の設置状況、看護体制など)によって施設ごとに異なる。

入院期間は医師の判断に基づき、1回当たり原則2日~最大14日、本人や家族の負担は原則、保険診療費のみ。一旦、入院費などを窓口で支払うものの、後日、NASVAに請求すると助成が出る。ただし1日1万円、年間で45日と上限があり、超過分は自己負担。短期入院協力病院の利用はNASVAが調整役を行うため、重度後遺障がいのある方や家族は医療機関ではなく、NASVAに登録したうえで連絡する。

短期入院協力病院に指定されている徳洲会の病院 ※2017年3月31日現在

病院名 所在地 対象者の症状
共愛会病院 北海道函館市 脳損傷(Ⅰ種)、脊髄損傷(Ⅰ種)、胸腹部臓器損傷(Ⅰ種)
山形徳洲会病院 山形県山形市 脳損傷(Ⅰ種、Ⅱ種)、脊髄損傷(Ⅰ種、Ⅱ種)、胸腹部臓器損傷(Ⅰ種、Ⅱ種)
庄内余目病院 山形県東田川郡庄内町 脳損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)、脊髄損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)
古河病院 茨城県古河市 脳損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)、脊髄損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)、胸腹部臓器損傷(Ⅰ種、Ⅱ種)
武蔵野徳洲会病院 東京都西東京市 とくに問わない
出雲徳洲会病院 島根県出雲市 脳損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)、脊髄損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)
長崎北徳洲会病院 長崎県長崎市 脳損傷(特Ⅰ種、Ⅰ種、Ⅱ種)
二日市徳洲会病院 福岡県筑紫野市 とくに問わない
一般的に、自動車事故で重度の後遺障がいをもつと、脊髄(せきずい)損傷など特定の医療機関や救急病院で治療した後は在宅に移行し、定期的に医療機関で適切な診療・検査を受けると同時に、家族は在宅介護の技術やケア方法を理解しなければならない。

従来、重度後遺障がいのある方や、その家族に対する支援は療護センターが行っていたが、全国に4カ所しかなく、短期入院についてすべてに対応するのは困難なことから、2001年に国交省が協力医療機関の指定事業を開始。ハード面とソフト面それぞれに選定基準を設け総合的に評価して指定する。充実を図ってきた結果、協力病院は今年3月末時点で全国166施設となった。

二日市病院は52床すべてが障がい者病棟のため、以前から脊髄損傷や意識障害、筋ジストロフィーの患者さんなどに対応。障がいをもち在宅で過ごしている患児のレスパイト入院(介護者の負担軽減のための入院)を受け入れた実績もあることから、短期入院協力病院に手上げした。

「今までと行うことは変わらないので、手上げを決めました。設備や体制を変更することもしていません」と今嶋達郎院長。「ベッドの状況にもよりますが、ひとりでも多くの患者さんとご家族のお役に立ちたいと思っています」と意気込む。

7月には同院の橋本祥子看護師と田中優里・理学療法士が第26回日本意識障害学会に参加するなど、スタッフも研鑽(けんさん)に余念がない。「地域のNASVA登録者は20人程度おられます。当院が地域に貢献できるよう病院が一体となって取り組んでいきたい」(黒田浩司・事務責任者)。徳洲会グループでは二日市病院含め、8施設が短期入院協力病院に指定。

短期入院協力病院の主な選定基準

【ハード面】

  • 施設:重度後遺障がい者を看護するための設備が整った一般病床または療養病床
  • 診療科:脳神経外科または神経内科およびリハビリテーション科が備わっていることに加え、整形外科や消化器外科があると望ましい
  • 立地条件:公共交通機関が利用可能で交通の便が良い
  • 設備面:入退院時に利用可能な移送車がある
  • 経営状況:経営状況が安定

【ソフト面】

  • 短期入院協力事業に対する理解度
  • 在宅重度後遺障がい者の受け入れに対する意志、意欲の度合
  • 在宅重度後遺障がい者(準ずる者を含む)の受け入れ実績の有無
  • 在宅重度後遺障がい者の症状や在宅療養に関する知識・経験の有無
  • 在宅重度後遺障がい者の受け入れ体制の確立の可否
  • 在宅重度後遺障がい者の短期入院にふさわしい療養環境
  • 在宅重度後遺障がい者の短期入院に対する期待事項(ニーズ)についての理解度
  • 休日や夜間における看護体制の適切性と充実度
  • 短期入院前に在宅重度後遺障がい者の家庭に訪問することが可能な院内体制の確立

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