
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)08月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1557 4面
曽根 辰巳 茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)内科部長・検査科部長、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、難病指定医
A. お答えします。
胃では、食べ物を消化・吸収しやすくするための胃液が分泌されます。ストレスを感じると、胃液の一種である胃酸が過剰分泌され、胃粘膜を傷つけ痛みを感じるのです。
胃酸の分泌は、脳と臓器をつなぐ迷走神経が担っていますが、迷走神経はストレスを感じると優位になる交感神経と、リラックスすると優位になる副交感神経のふたつの神経からなり、交感神経が活発化すると急激に胃酸が分泌されます。このためストレス性胃痛の予防は、副交感神経が優位になるようリラックスすることが大切です。
おすすめはストレスを感じた際に深呼吸し、ぬるま湯を飲んだり、タオルに包んだカイロをおなかに当てたりし、胃の血流を良くすることです。カフェインやアルコール、冷たい飲み物など刺激物は交感神経が優位になってしまうため逆効果。また、日頃からバランスの良い食事や適度な運動、質の良い睡眠を取ることも大切です。
ストレス性胃痛はおおむね短時間で治まりますが、激しい胃痛が続いたり、吐血や下血があったりした場合や、冷や汗や胸の痛みをともなう場合は、重症や、他の疾患の可能性もありますから、医療機関を受診してください。