
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)08月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1556 3面
研修で患者さん宅に訪問し、薬剤指導を経験する福岡病院の須藤詩乃薬剤師
福岡徳洲会病院の薬剤部は、今年度から薬剤師3年未満のスタッフを対象に、新たに地域研修を実施している。具体的には、地元のサンワ調剤薬局と連携し、同薬局薬剤師による個人宅への訪問調剤に同行するほか、11施設を訪問・見学する。患者さんの退院後の生活を具体的にイメージし、院内での業務に生かすことが狙い。
同院には現在、3年未満の薬剤師が10人在籍し、2人1組に分かれ、各グループが2週間に1回、2軒訪問する。訪問先では、患者さんとコミュニケーションを図りながら状態をアセスメントし、薬の準備やアドバイスなど行う。報告書の作成も行い、指導する薬局薬剤師の添削も受けなければならない。
連携して地域で薬剤師を育成!(前列左から下川薬剤師、山下副主任、藤薬剤師、後列は渡邊部長)
原則、同じ患者さんを訪れるように薬局側が調整。カリキュラムの内容も、患者さんへの処方など薬剤に関するものから、医療保険・介護保険の在宅療養に関する法制度の理解まで多岐にわたる。
すでに1回訪問を経験した下川陽菜薬剤師は「退院後の患者さんの服薬状況を見るのは初めて。同じ薬でも薬局薬剤師とは見方が違うと感じました。病院では看護師さんなどが薬を飲ませてくださるので、あまり考えたことはなく、とても勉強になりました」と刺激を受けた様子。先輩の山下大貴副主任は「研修後、どう意識が変化するか楽しみです」と成長を期待する。
受け入れるサンワ調剤薬局の藤直子薬剤師も「入院中の患者さんは治療が中心になりますが、病院を一歩出れば生活が中心。私たちも日頃から単に薬の配達にならないことを心がけています。研修に来てくださる方は、退院後の生活を想像できるようになってもらえたらうれしいです。自分たちも業務を見直すきっかけになり、成長できています」と笑顔。
同院の渡邊裕之・薬剤部長は「しっかり教えてもらったほうがいいと、訪問調剤の実績が高いサンワ調剤薬局にお願いしました。地域で患者さんを支える意識が芽生えることを期待しています」。