
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)08月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1556 2面
湘南病院(神奈川県)が4月に徳洲会入りした際、押田浩明・診療看護師(NP)が湘南鎌倉総合病院(神奈川県)から異動、PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)留置を新たにスタートするなど診療のサポートに尽力している。
院内勉強会で実技シミュレーションを説明する押田NP(右から2人目)
押田NP(右)が医師と看護師の橋渡し役を担い円滑な診療をサポート
湘南病院の徳洲会入りにともない、経営再建のため同院副院長に就任した田中江里・湘南鎌倉病院内科統括部長は、「医師不足で応援に頼らざるを得ない状況だったため、NPによる診療サポートは不可欠でした」と、押田NP異動の経緯を語る。押田NPも「当院にはNPが不在で、電子カルテも未導入でした。看護師教育やキャリア選択肢の提示など、自分にできることがあるなら力になりたいと考えました」と振り返る。
着任当初は医師からとまどいの声も上がったが、田中副院長が医局会でNPの役割や、できる特定行為などを説明、承認を得て活動を広げた。現在、押田NPは応援医師への病状プレゼンや医師・看護師の橋渡し役などを務め、円滑な診療をサポート。さらに、「近隣の急性期病院からの受け入れ患者さんが多く、今後はACP(アドバンス・ケア・プランニング)の実践にも取り組みたいと考えています」と意気込む。
また、押田NPは同院で新たにPICC留置をスタート。これは腕の末梢静脈からカテーテルを入れ、心臓近くの中心静脈まで通して留置する処置で、高濃度の栄養剤や抗生剤、抗がん剤などを長期間、安全に投与するために用いる。
この周知と理解促進を目的に6月26日、押田NPが講師を務め、「血管内デバイスを考える」をテーマに院内勉強会を実施。PICCやミッドラインカテーテル(中間デバイス)の特徴、感染リスク、診療報酬の課題などを解説し、講義後はVR(仮想現実)を用いた留置体験や実技シミュレーションなども実施、理解を深めた。