2020年(令和2年)8月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1247 三面
運転適性検査を実施
ドライブシミュレーター 出雲病院導入
「運転に不安がある方は、まず検査を」と有間副主任
出雲徳洲会病院(島根県)は、脳卒中の後遺症や高齢を理由として自動車の運転に不安がある方たちを対象とした「運転適性検査」に取り組んでいる。診断書の作成に対応しており、ドライブシミュレーターや神経心理学的検査の結果をふまえ、医師が診察したうえで適性を判断する。
75歳以上のドライバーは3年に1度の運転免許更新時に、記憶力や判断力を測定する認知機能検査が義務付けられている。「記憶力や判断力が低くなっている」と判定された場合、臨時適性検査を受けたり医師の診断書を公安委員会(警察)に提出したりすることになる。
同院リハビリテーション科の有間知恵副主任(作業療法士=OT)は「自動車運転能力の訓練や評価は、作業療法士が長年にわたって取り組んできた得意分野です。免許更新時の検査で診断書が必要となった高齢者の方々や、脳梗塞の後遺症、四肢に疾患がある方々が、『運転しても大丈夫だろうか』といったご自身の運転能力を知りたいという声に応えるために適性検査を始めました」と経緯を説明する。
診断書の希望がある場合は、ドライブシミュレーターに加えて、MMSE(Mini-Mental State Examination)やSDSA(Stroke Drivers' Screening Assessment)など神経心理学的検査の結果をふまえ、小野圭惠司リハビリセンター長をはじめとする医師が、診察を行い総合的に判断。結果の説明時に運転の適性の有無を伝える。適性がないケースでは免許の自主返納を勧める(運転可否は公安委員会が決定)。診断書の希望がない場合は、ドライブシミュレーターによる検査のみ。ドライブシミュレーターでは発進停止、合図、安全確認、位置、速度など項目ごとに5段階評価を行う。
「運転に不安や悩みがある方は、免許の更新のタイミングに関係なく、検査を通じて現時点のご自身の運転能力を知っておくことをお勧めします」と有間副主任は呼びかけている。