2020年(令和2年)4月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1232 三面
老健宇治徳洲苑
危機管理の感性育む 新人教育で「KYT」導入
「KYTや気付きノートを通じ成長」と平尾・介護福祉士
感じたことや疑問点などを、びっしり書き連ねた気付きノート
介護老人保健施設(老健)宇治徳洲苑(京都府)は、新人教育の一環で2019年からKYTを導入、リスクマネジメントに対するスタッフの感性を育んでいる。KYTは危険予知トレーニングの略。イラストをもとに、環境や業務上で隠れたリスクを予想・指摘し合うことで、事故を未然に防ぐ力を養う。同苑は18年冬に介護福祉士2人を中途で採用。病棟看護助手とデイサービス経験者だったため、入所介護特有の気付きを高めようとKYTを取り入れた。
KYTは2週間に1回、4カ月にわたり実施。利用者さんが居室で過ごしている場面など、毎回、4~5枚のイラストシートを渡して考え得るリスクを自宅で考えてもらい、2週間ごとに開くチームカンファレンス終了後、教育委員会のメンバーと協議する。あわせて「気付きノート」を作成。業務中の“ヒヤリハット”や疑問に感じたことなどを書きとめ、先輩スタッフが返事を書くかたちでアドバイスを送る。
これらの取り組みを通じ、平尾元次・介護福祉士は「リビングや食堂で、車いすのブレーキレバーがテーブルの下に隠れて見えないなど、さまざまなリスクに気付きました」と満足げ。宮原啓子・看護師長(現・生駒市立病院看護師長)も「カンファレンスでの発言なども変わり、ふたりの成長する姿がわかりました」と手応えを強調する。