2019年(令和元年)12月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1215 一面
岸和田病院が拡大医療講演
医療のあり方を共に考える
地域の方々2,000人超参加
徳洲会について紹介する
東上・副理事長
軽妙な語り口の山口理事長
岸和田徳洲会病院(大阪府)は11月4日、岸和田市内で拡大医療講演を開いた。会場の玄関前で実施した健康測定会を含め、当日は地元の方を中心に2,000人超が来場した。
第1部は同院関係者による医療講演。医療法人徳洲会の東上震一・副理事長(同院総長)は「徳洲会グループの未来(なすべきこと)」と題し、徳洲会グループの現況と展望を説明。徳洲会は①救急車の受け入れ、②心臓カテーテル治療、③成人心臓手術、④消化器内視鏡検査・治療、⑤透析治療――などで高い実績を残していることや、社会貢献として離島・へき地医療への取り組み、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)による世界での災害医療救援活動、国際医療協力を紹介した。
将来展望として、①安心して生命を預けられる病院をつくり続ける、②急性期から慢性期、療養介護施設まで、すべての施設で患者さんと家族が満足できる施設、③職員が充実して仕事をし、そして報われる施設――など目標を掲げた。
この後、尾野亘院長、片岡直己・消化器外科部長、松本博之・脳神経外科部長が、それぞれ疾患や治療法などを解説した。
多くの方々が駆け付けた健康測定会
第2部は「賢い患者になりましょう~あなたがいのちの主人公~」と題し、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLの山口育子理事長が特別講演。時代や社会の変化をふまえ、患者さんも医療の課題・現状を理解し「一緒に医療のあり方を考える」必要性を示唆。そのうえで医師にかかる際の心がけを10カ条で示したり、コミュニケーションを図るうえでのポイントを説明したりした。