徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)12月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1214 三面

コリンダス社 ロボでカテ遠隔治療
トーランドCEO 手技自動化も視野

「適応の拡大に向け取り組みます」とトーランドCEO「適応の拡大に向け取り組みます」とトーランドCEO

コリンダス社のマーク・トーランドCEO(最高経営責任者)は「ロボットを用いた最先端の血管内治療」と題し講演した。同社はイスラエル発祥で現在米国に本社を置くインターベンション治療(カテーテルを用いた血管内治療)の支援ロボットを開発する企業。今年、シーメンス社が買収し傘下に入った。

心血管や脳血管疾患に対するカテーテル治療の支援ロボットは、患者さんがいるカテーテル室や手術室の外からでも、専用のコクピットを通じガイドワイヤーやカテーテル、バルーン、ステントなどの遠隔操作を可能にする。
「当社は治療へのアクセスの向上、治療の質のばらつきの改善、労働環境の改善(放射線被ばくの低減)を推進するため、血管内治療の支援ロボットを開発しています」(トーランドCEO)

同社はマサチューセッツ州とカリフォルニア州の約3000マイル(約4800㎞)の距離をつないで実施した試験でも、臨床使用に問題ない通信速度で遠隔治療が可能であることを実証した。

遠隔医療に加えて、同ロボットによるカテーテル手技のオートメーション化(自動化)も視野に入れている。具体的には、高度なスキルをもった術者の手技に基づくアルゴリズム(手順・方式)を作成、これを活用しカテーテル手技の自動化を図ることで、治療の質のばらつきを改善する狙いがある。心血管のモデルを用いた研究では、自動機能により大幅な時間短縮につながる結果を得た。

米国ではPCI(経皮的冠動脈形成術)領域でFDA(米国食品医薬品局)から承認を取得後、2018年12月にヒトへの初めての遠隔PCI試験に成功。臨床での使用例は、主に米国内で5000例以上に積み上がっているという。19年11月にはヒトへの初めての脳血管インターベンション治療に用いて成功した。

日本でもPCI支援ロボットが厚生労働省から18年に薬事承認を取得(公的医療保険は現在適用外)、少なくとも国内3施設が導入している。

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