2019年(令和元年)12月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1214 三面
モーニングレクチャー
「小児の発熱」と「脳梗塞」 院長らが早朝から研鑽
小児の発熱を解説する内田・主任部長
セミナー2日目の早朝に、病院長ら幹部が研鑽(けんさん)する第16回モーニングレクチャーを開催した。最初に湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の内田祐司・小児科主任部長が「小児の発熱~注意すべき所見~」と題し講演。小児が発熱する原因の大部分は感染症で、そのアプローチとして①全身状態の確認、②年齢と基礎疾患、③熱の病歴、④流行、⑤ワクチン歴、⑥局所の所見・随伴症状――を列挙。
とくに39℃以上の発熱、3~4日以上続く発熱は精査を考慮する、3カ月未満の発熱児には入院精査を勧めるなどポイントを説明した。
発熱のフォーカス・局所所見に注意すべきとし、細菌性髄膜炎、上気道炎・咽頭(いんとう)炎、中耳炎、肺炎、尿路感染症など例に挙げ解説。「フォーカス不明の場合は、菌血症(血流に細菌が存在する状態)が隠れていることがあります。また、感染症以外では川崎病や血液疾患が重要です」と注意を促した。
脳梗塞治療の現況を示す中川院長
続いて野崎徳洲会病院(大阪府)の中川秀光院長が「脳梗塞治療の現況」をテーマに講演した。急性期脳梗塞の治療として、t-PA(血栓溶解治療薬)静注療法、脳血管内治療(ステント型の血栓回収術)を挙げ、それぞれ有効性を記した論文を紹介。
「脳卒中ガイドラインでは、t-PA治療、次いで血栓回収術のステップが必要ですが、すでに第一選択として血栓回収術のプロセスを取るほうが予後は良いとの結論が出ており、今後はその方向に進んでいくでしょう」とトレンドを示した。
他にバイパス術、動脈直達手術(クリッピング術、コイル塞栓術)、ステント留置術の適応や方法などにも言及。最後に原因不明の脳出血として、皮質静脈・静脈洞血栓症を忘れないようにするべきと注意喚起した。