2018年(平成30年)4月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1131 二面
麻疹は感染力が強く要注意
重篤な合併症で死亡のケースも
「ゴールデンウィーク間近、はしかに注意」という記事が複数のメディアに取り上げられていますが、これは台湾からの観光客によってもち込まれた麻疹(はしか)で、沖縄を中心に流行しています。4月20日現在で67例の麻疹が報告されています。
麻疹は感染症です。感染力はきわめて強く、空気感染、飛沫(ひまつ)感染、接触感染などで広まります。麻疹肺炎、麻疹脳炎、罹患(りかん)後平均7年の期間を経て発症する亜急性硬化性全脳炎など重篤な合併症があり、先進国でも麻疹にかかった1,000人に1人の割合で死亡するという統計があります。
本来、麻疹はワクチンで予防可能な病気です。現在、1歳時と6歳時に計2回の接種を定期接種として行っているため、1歳以上で2回接種歴がある方は感染の心配がありません。また過去に麻疹に罹患した方や、麻疹に対する十分な抗体価がある方も大丈夫です。
万が一、麻疹に罹患した疑いが出た場合、マスクを着用してください。医療機関を受診する際は必ず事前に電話をして、受診に関する指示を受けてから病院に行きましょう。
渡部和巨・東京西徳洲会病院院長 談