ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2018年(平成30年)4月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1129 四面
新年度を迎え、環境が変わるこの時期は、何かと食生活が不安定になりがちです。今回は鹿児島県・与論島で古くから親しまれている島野菜(サヤインゲン、島ラッキョウ、ニガウリ)の天ぷら、ミシジマイ、プチムッチャー、ウブシムッチャーを“御膳”として紹介します(つくり方はプチムッチャーのみ)。免疫力アップや肌荒れ防止、高血圧予防、むくみの改善、疲労回復、整腸作用など、さまざまな効果が期待できます。バランスの良い食事で健康的な生活を送りましょう。
上新粉…………………………… 500g
ヨモギ(ゆでて絞ったもの)… 200g
黒砂糖…………………………… 200g
ざらめ…………………………… 250g
Step.1 ヨモギは葉を摘み、沸騰したお湯にひとつまみの重曹を入れゆがき、水でさらして絞っておく。
Step.2 ゆでたヨモギは小分けにして、ミキサーが回るくらいの水を入れながら攪拌(かくはん)する。
Step.3 Step.2 に黒砂糖、ざらめ、上新粉を入れ、耳たぶ程度の固さになるまでよくこねる。
Step.4 Step.3を俵型に丸めて月桃の葉などで巻く。
Step.5 蒸し器で15分蒸す。
白尾愛美・栄養室責任者(管理栄養士)与論徳洲会病院(鹿児島県)
天ぷらで使用している野菜は、いずれも旬のもの。ニガウリには、免疫力アップや肌荒れ防止効果が期待できるビタミンC、高血圧予防やむくみの改善効果など期待できるカリウムを多く含んでいます。島ラッキョウにはカリウムのほか、アリシンというビタミンB1の吸収を助ける成分が含まれています。ビタミンB1が活性化することで疲労回復につながります。ただ、食べすぎると下痢を起こすこともあるため注意しましょう。サヤインゲンは免疫力を高めるβ-カロチンのほか、ビタミン、ミネラル、食物繊維がバランス良く含まれる栄養価の高い食材です。