徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)12月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1112 三面

職員の成長につなげる場
結束力を高め活力も喚起

ミニ運営会議で経営改善 中部&南部徳洲会病院

徳洲会グループの複数の病院で実施しているのが「ミニ運営会議」。経営改善を目的に、関係部署の職員が話し合う。もともと札幌東徳洲会病院が行っており、ほかのグループ病院職員が見学に訪れ広まった。

データに基づき経営改善策を協議(写真は南部病院。約70人が参加) データに基づき経営改善策を協議(写真は南部病院。約70人が参加)

中部徳洲会病院(沖縄県)と南部徳洲会病院(同)も導入施設だ。いずれも毎週木曜日の朝に開き、各部署が週単位の業務量を報告するとともに、月単位の目標に対する現状を把握する。改善策も議論し、会議の内容をトップダウンで各部署に速やかに伝達することで経営改善を図っている。

南部徳洲会病院の玉那覇栄恵事務長は職員のモチベーションが向上し、結果的に経営・業務改善に結び付いていることを強調。中部徳洲会病院の呉屋済仁・事務部長も同様の成果をアピールし、8時会や朝礼を「病院、職員の成長につなげる場」と位置付け、各曜日でさまざまな取り組みを試みている。

BIツールで業務量報告 札幌徳洲会病院

札幌病院ではBIツールを活用した業務量報告を行う 札幌病院ではBIツールを活用した業務量報告を行う

札幌徳洲会病院は8時会で週1回、グループ内のBI(病院運営管理)ツールを活用した業務量報告を実施している。BIツールとは患者さん、医療スタッフ、社会環境など多角的な視点から病院の質を高めることを目的としたもので、経営、臨床、医療安全、患者満足度、業務量、人事の6つの指標ごとにデータを分類し、抽出・加工している。

BIツールのパソコン画面を前方のスクリーンに映し出し、宮本浩義・事務部長が解説し、出席している35人ほどの所属長などと情報共有。宮本・事務部長は「リアルタイムで最新の数値がわかるので重宝しています。何かあれば各部署にすぐに軌道修正を指示します。8時会が病院の運営会議としての役割も担っています」と説明する。

8時会の後に行う朝礼は必ずラジオ体操から始まる。奥山淳院長は月曜日と金曜日に出席し、職員に向けてメッセージを伝えるが、その際に気を付けているのは細かい数字の話などをしないことだ。「朝礼は職員の結束力を高め、1日の活力を起こすことが目的。自分が観た映画、東京出張でのエピソードなど、なるべく明るい話題を提供し、頑張ろうと思ってもらうようにしています」(奥山院長)。

目的を絞って情報伝達 東京西徳洲会病院

東京西病院の8時会では出席者が積極的に発言するように挙手制をとっている 東京西病院の8時会では出席者が積極的に発言するように挙手制をとっている

東京西徳洲会病院は毎週月曜日の朝礼で、ビデオ上映により手指衛生の啓発を行っている。前方に立った担当者が映像に合わせて手洗い方法を実演、ほかの職員もそれに倣いながら練習する。これにより職員の感染防止の意識向上を図るのが狙いだ。

同院はこれまでも朝礼時にさまざまなイベントを実施。1月に外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証を取得した時は英語の挨拶の練習を行ったり、10月に同院が臨床研究として進めている修復腎移植術が、先進医療に条件付きで適用が決まった時は、テレビニュースの上映会を行ったりした。

渡部和巨院長は、「目的をもって朝礼を行うことが大事です。全職員が共有すべき情報はたくさんありますので、朝礼をうまく活用して伝えたいと考えています」と説明する。

東京西病院の朝礼ではビデオ上映とともに手洗い方法の練習も 東京西病院の朝礼ではビデオ上映とともに手洗い方法の練習も

『徳洲新聞』に掲載している徳洲会幹部や院長らのメッセージ「直言」も、共有すべき情報のひとつ。朝礼での朗読に加え、内容の理解を深めるために、渡部院長が補足説明を加えたうえでイントラネット(院内情報通信網)に掲載することもある。

また、渡部院長はリーダースピーチ(院長、看護部長、事務長など)も重視。「リーダースピーチを実施していなかった時期もありましたが、私たちの思いを職員に伝える大切な機会ですので、朝礼に出席したリーダーには必ずひと言でも話してもらうようにしています」と意図を説明する。

さらに自らの話す内容にも言及し、「火曜日は8時会で業務量報告を行うため、朝礼でも数字の話をしますが、それ以外の日はなるべく元気に1日を始められるように内容には気を付けています」と明かす。目下、同院は国際的な医療機能評価であるJCI認証の取得を目指している。これに向け朝礼のあり方もフレキシブルに変更していく考えだ。

医療へのスピリット共有 名瀬徳洲会病院

名瀬病院の朝礼では医療従事者としてのスピリットを共有 名瀬病院の朝礼では医療従事者としてのスピリットを共有

朝礼で医療に対するスピリットの共有を図っているのが名瀬徳洲会病院(鹿児島県)。木曜日に平島修・徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター長が『平静の心 オスラー博士講演集』(著/William Osler、訳/日野原重明・仁木久恵、医学書院刊)の一節を朗読している。

同書は臨床医、研究者、教育者として世界的に有名で、約100年前にこの世を去ったウィリアム・オスラー博士の言葉を綴ったもの。平島センター長は「医療に対するスピリットを職員間で共有する機会は日常にあるべきと考え、オスラー先生の教えを朗読したいと考えました」と説明し、「多くの職員が集まり意思統一を図る朝礼が最適な場」と判断した。「徳田虎雄・前理事長が現役時代すでに実践していたので、とくに迷うこともありませんでした」。

臨床医家の大家であった故・日野原重明医師から生前に「教えようとするのではなく、一緒に読めば良い」とアドバイスを受けたことから、解説などは行わない。平島センター長は、所属する組織の理念を社会人として理解・納得し、さらに共感して働くことは「常識」と断じ、「徳洲会の理念の唱和はもちろん、共有すべきスピリットを朝一番に集まって朗読し、仕事を始める意義は大きい」と話している。

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