2017年(平成29年)9月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1100 二面
中高年の女性の病気
更年期障害や子宮筋腫
松原徳洲会病院(大阪府)の吉田剛祥・婦人科部長は、公開医療講座で婦人科関連の病気について紹介している。婦人科の公開医療講座は通常、月1回、平日(多くは水曜日)午後より行う。今まで行ってきた講座の内容は、婦人科のがん、とくに子宮頚(けい)がん、更年期障害、子宮筋腫についてなどだ。
「講演は患者数の多い疾患で、ある程度の時間を話せる内容のあるものを選んでいます。がんについては、それほど患者さんの数は多くありませんが、命にかかわる疾患で、ちょうど日本にワクチンが導入された時期でもあったため演題に加えています」(吉田部長)
最近は、主に更年期障害と子宮筋腫の両方に関して大事な部分をかいつまんで講演。「会場を見渡すと、平日の昼下がりという時間帯もあるのでしょうか、子宮筋腫目的の方より更年期障害目的の方のほうが若干多いように見受けられます」と吉田部長。
また、会場内では末梢(まっしょう)血管抵抗の測定も行うこともあるため、時には男性の参加者もいるそうだ。
同院の婦人科では子宮筋腫、月経異常、子宮内膜症 、性感染症、卵巣腫瘍 、不妊症(体外受精を除く)、子宮がん、低用量ピルの処方、卵巣がん、更年期障害などを診たり、松原市民健診を行ったりしている。
「良性腫瘍(子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍)に対する手術は、可能な限り低侵襲で手術を終えることができる内視鏡下手術(腹腔(ふくくう)鏡、子宮鏡)を行っています。このため入院期間の短縮ができ、社会復帰も早くできるメリットがあります。悪性腫瘍(卵巣がん、子宮がん)に対しては、開腹手術のほかに化学療法、ホルモン療法などを行っています」と吉田部長。