徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

心臓血管外科の病気:左心室瘤

心筋が薄くなりこぶ状に膨張

心筋梗塞で心筋が薄くもろくなり、瘤(こぶ)のように膨らむ病気です。左心室は楕円形で収縮する筋肉の塊ですが、瘤になると収縮しても血液が全身に行きにくくなり、心機能の低下をきたします。

心不全症状と胸痛をきたす

呼吸困難、息切れ、動悸などの心不全症状と狭心症(胸痛)の症状があります。心臓超音波検査、心臓CT、そしてカテーテルでの左室造影検査で診断は可能です。

瘤の切除で心機能が改善

程度が軽い場合は、そのまま内科的に心不全の治療を行うことも可能です。瘤のため心臓からの血液の拍出が不良で、息切れ、呼吸困難が続く場合は左心室瘤を切除する手術もあります。瘤になっている部分を切開し、瘤の根元の部分からパッチをあててふさぎます。切除することによって、心機能が良好になります。

経過は比較的良好

その後の経過としては左心室機能が良好になります。まったくもとの心臓に戻るわけではありませんが、呼吸困難、息切れ等の心不全の症状が改善し、生活の質(QOL)が向上します。

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