徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

心臓血管外科の病気:動脈血栓症

全身の血管の中の血液は液体で循環しています。この血液はドロドロとしていますが体の中では固まることなく全身に循環しています。しかし何らかの原因で血液の一部が固まり血栓となり血管のなかでつまることがあります。突然血管のなかで血栓がつまることにより体の臓器に血液を送ることはできなくなり体の組織の一部が死んだり機能障害を起こします。

全身の血管

血栓がつまる場所によって様々な急変する病気になります。
脳の血管に詰まると脳梗塞、心臓の血管(冠動脈)に詰まると心筋梗塞、足への血管に詰まると下肢急性動脈血栓症、腸への血管に詰まると腸壊死(上腸間膜動脈血栓症)となり程度によっては死に至る恐ろしい病気です。脳梗塞、心筋梗塞は別の項で説明します。

動脈血栓症

原因は

症状

下肢急性動脈血栓症:突然の足の冷感、痛みや色の黒ずみ
腸壊死(上腸間膜動脈血栓症):突然の激しい腹痛

診断は

下肢急性動脈血栓症:診察、超音波血流検査、CT検査、血管造影検査でわかります。
腸壊死(上腸間膜動脈血栓症):診察、腹部超音波検査、CT検査でわかります。緊急を要し、診断が難しい場合もあります。

緊急手術が必要

早く診断して緊急手術が必要になります。血栓の場所、程度、時間により軽症のものから命にかかわる重症なものまであります。血栓で血管が詰まった場合は、なるべく早く取り除く必要があります。

どんな手術

新しい血栓はまだ固くないので、カテーテルで風船を使って取り除くことができます。血管内にカテーテルを挿入し、風船をふくらませて血栓を抜きとります。完全に除去ができた場合は血流が回復し足の色も機能も元にもどります。カテーテルで取り除けない場合は緊急でバイパス手術を行う場合もあります。

血栓の先にバルーンを入れて膨らませる。
血栓を取り除く
血栓が全て取り除かれる

腸壊死:
上腸間膜動脈血栓症は、腸への血流が悪くりほとんどの場合腸が腐ってしまいます。そのため、腹膜炎になってしまうため腐ってしまった腸を切り取る必要があります。大量の腸が死んで腐った場合は命にかかわります。

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