徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)07月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1552 4面

6年ぶりに人工呼吸器セミナー
岸和田病院が米国から講師招き開催

医師や看護師、リハビリテーションセラピスト、CEが参加(前列中央がトレバー助教授) 模擬肺に手を入れ人工呼吸で患者さんの呼吸状態が改善したことを確認

岸和田徳洲会病院(大阪府)は6月21日、院内で6年ぶりに人工呼吸器セミナーを開催した。米国から講師を招き、人工呼吸器を用いた呼吸管理の最新知識を習得するのが狙い。今回は、同院と松原徳洲会病院(同)の医師や看護師ら多職種16人が参加し、米ボイシ州立大学のトレバー・リー呼吸療法学科助教授(米国呼吸療法士)が講師を務めた。

セミナーは、テーマごとに講義を行い、その後、実際の人工呼吸器と模擬肺(患者さんのさまざまな肺の状態を再現する機器)に触れながら解説を受けるハンズオンを繰り返すプログラムで進行。まずは基本として、気管挿管された患者さんに対する人工呼吸器の初期設定をテーマに、患者さんの状態から理想的な1回の換気量、呼吸回数、酸素濃度などを解説した。

その後はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や喘息など気道に閉塞が見られるような患者さんや、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)といった肺自体が硬くなり酸素が取り込みにくい患者さん、さらに肥満の患者さんなど設定が難しいケースについて解説した。米国での呼吸療法に関する最新トピックスを紹介する場面もあった。

参加した岸和田病院の田田・救命救急センター医長は「以前も参加しましたが、新しい機械に言及するなど、呼吸療法の進化を感じました。同僚の医師にも声をかけ、絶えずブラッシュアップを図っていきたいと思います」と満足げ。

準備を中心的に進めた同院の真昌美・臨床工学室係長(臨床工学技士=CE)も「米国には呼吸療法に関する専門職がありますが、日本は多職種がかかわるかたちで教育が統一されていない側面があるので、再開できてうれしいです」と笑顔を見せた。来年以降の開催、さらには「グループ全体でレベルアップできる形を考えたいです」と意欲を見せた。トレバー助教授も「どんな医療従事者でも関心があれば知識を習得することが大事。協力は惜しみません」と目を細めた。

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