徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)05月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1542 4面

おくすりレクチャー
病棟薬剤師
オーダーメイド薬物療法

宮田祐一 湘南鎌倉総合病院(神奈川県) 薬剤部主任

病院の薬剤師は、患者さんの目に触れないところで入院・外来患者さんの薬物にかかわるほぼすべてに携わっています。とくに20年ほど前から、入院患者さんの薬物療法の質向上に寄与する病棟業務が徐々に増えてきました。

病棟薬剤師の業務は、①飲み薬や注射薬(点滴含む)の調剤、②患者さんの服薬状況の確認、③入院中の薬の服薬指導、④薬物血中濃度モニタリング(TDM)などによる薬効の確認、⑤副作用の確認、⑥副作用や薬効に問題があった際の最適な治療薬、用法用量の提案、⑦医療事故防止のための薬の確認などを、医療チームの一員として担っています。

なかには、単体では問題なくても混ぜたら有害になり得る薬や、新しい投薬が始まったせいで既存薬に副作用が出るケースもあるため、つねに患者さんの症状に薬物がかかわっていないか気を配っています。

近年、これら病棟業務の診療報酬は増加傾向にあり、それとともに薬剤師に求められるスキルレベルも上がってきています。今は単一の薬剤の情報はインターネットでも調べられますが、病院では患者さんの疾患や症状、体重、アレルギー歴、検査結果、生活習慣、住環境、趣味までトータルで考慮したオーダーメイドの薬物療法を提案しています。もし薬に関することで不安や相談がありましたら、ぜひ病棟薬剤師にお声がけください。

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