
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)05月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1542 2面

大西洋を航行中のクルーズ船で立て続けに感染者を出したハンタウイルス。同属のウイルスの総称で、その数は数十種類あると言われている。
一般的には同ウイルスをもつネズミなど、げっ歯類にかまれたり、その排泄物が何らかの形で体内に入ったりすることで感染するが、今回のクルーズ船では5月7日時点で8人に感染の疑いがあり、うち3人は死亡するなど、ヒト-ヒト感染があった可能性をWHO(世界保健機関)は指摘。これまで唯一、ヒト-ヒト感染が確認されている「アンデスウイルス」が広がったと見られている。
腎症候性出血熱(重症型の致死率3~15%)やハンタウイルス肺症候群(致死率40%)など、時に生命にかかわる疾患を引き起こすものの、今のところワクチンなどの予防法や特効薬はなく、対症療法が中心となる。
日本国内では、ただちに感染の危険性があるわけではない。また、アンデスウイルスであっても一般的な感染対策で感染をコントロール可能との情報もある。ただ、今後、変異株の登場や、インバウンドによる感染者の入国も考えられるため、人の多い場所でのマスクの着用や手洗いといった感染対策は重要だ。