徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)05月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1542 1面

大垣病院が心外の体制を大幅強化
24時間365日ホットライン対応

大垣徳洲会病院(岐阜県)は心臓血管外科の診療体制を大幅に強化し、地域医療への貢献に一層力を入れている。以前は隣県の愛知県にある名古屋徳洲会総合病院心臓血管外科チームの応援診療で手術を行っていたが、昨年4月、大垣病院に山中一朗・心臓血管外科統括部長が着任。ほどなく同科常勤医師が4人体制と手厚くなり、専門的かつ幅広い心臓手術を本格的に自前で実施できる体制を構築した。

「心臓手術の拠点病院となることを目指します」と山中・統括部長 MICSによる僧帽弁形成術を施行する様子(右から2人目が山中・統括部長)

「当院が立地する西濃医療圏で心臓手術の拠点病院となることを目指すとともに、継続的に質の高い医療を提供していくため、若手医師の人材育成にも取り組んでいきたいと考えています」と山中・統括部長は抱負を語る。

山中・統括部長はこれまで奈良県を中心に近畿地方の病院で心臓血管外科の責任者を務め、5,000例超の開心術を手がけ、人材育成にも尽力。部長級の心臓血管外科医を何人も輩出してきた。

チームづくりやスタッフ教育、設備・器具の補充後、開心術やMICS(低侵襲心臓手術)による大動脈疾患、弁膜症、冠動脈疾患の治療、さらには心房細動に対する完全内視鏡下左心耳閉鎖術や、下肢静脈瘤に対するレーザー治療、グルー治療(血管内塞栓術)など幅広く手がける。低侵襲治療を推進するため、大動脈瘤や大動脈解離に対する血管内治療である胸・腹部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR、EVAR)の実施施設の認定も取得した。

「“断らない医療”を実践するため、昨年10月からは24時間365日のオンコール体制を敷いています。毎日2人の医師がオンコールの当番を受けもち、ホットライン(心臓血管外科への直通電話)からの緊急手術に即応できるよう準備しています。地域の救命率向上に寄与していきたい」(山中・統括部長)

心臓血管外科専門医の認定修練施設を目指す

また循環器内科とハートチームを組成し、毎週、合同のカンファレンス(症例検討会)を開催して患者さんごとに最適な治療方針を決定。ステントグラフト治療などでは両科が協働して手術を施行している。「手術のメリットやリスク、治療法(外科的・内科的)を客観的に説明し、患者さんが理解したうえで判断していただくことを大切にしています」と山中・統括部長は強調する。

心臓血管外科専門医の認定修練施設(基幹)となるには、心臓血管外科手術が3年間平均で100例以上あることなどが条件。こうした条件を満たし修練施設となることで若手医師を呼び込んでいきたい考えだ。

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