徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)07月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1552 3面

福井・湘南鎌倉病院主任部長
日本呼吸器学会学術講演会で口演
肺がんリアルワールドデータ研究

進展型小細胞肺がんの二次・三次治療をテーマに発表する福井・主任部長(左)

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の福井朋也・呼吸器内科主任部長は第66回日本呼吸器学会学術講演会で、徳洲会の医療ビッグデータを用いた“徳洲会リアルワールドデータプロジェクト”の成果を発表した。「プラチナ併用療法後に再発した進展型小細胞肺がん(ED-SCLC)患者に対する次治療の有効性:徳洲会リアルワールドデータプロジェクト(TREAD06-S1)」をテーマにミニシンポジウムで口演を行った。

2010年4月~22年3月までに、初回プラチナ併用療法を受けたED-SCLC 590例を後方視的に解析。二次治療移行率は54.4%、三次治療移行率は26.2%だった。口演では、治療内容や初回治療に対する感受性の高低ごとに、予後などを比較検討し結果を紹介した。

「二次治療から三次治療への移行例が少ないことを考えると、長期予後改善のためには、効果が期待できる薬剤があれば二次治療から用いて、しっかりと治療をつないでいくことが重要と言えます」(福井・主任部長)

こうしたなかで注目されているのが、三次治療以降の治療薬として承認されていたタルラタマブだ。今年3月に適応が拡大され二次治療以降での投与も承認。福井・主任部長は「新薬の登場や適応拡大で治療戦略は更新されます。つねにアップデートしながら臨床に還元し、患者さんに貢献していきたい」と抱負を語っている。

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