徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2015年(平成27年)8月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.993 四面

地域医療の充実に力
武蔵野徳洲会病院が挑む
第3回 婦人科

腹腔鏡・子宮鏡手術に強み

「女性がアクティブに社会活動を続けられるよう貢献していきたい」と由井部長 「女性がアクティブに社会活動を続けられるよう貢献していきたい」と由井部長

「幅広い年代の女性の健康管理をサポートしてきたいです」――。こう話すのは、武蔵野徳洲会病院(東京都)婦人科の由井瞳子(ゆいとうこ)部長だ。

同院婦人科では、子宮筋腫や卵巣嚢腫(のうしゅ)といった良性腫瘍から、生理痛や月経量が多いなどの月経異常、子宮内膜症、骨粗鬆(こつそしょう)症、更年期障害などに加え、ケースによっては他施設と連携しながら子宮頚(けい)がんや子宮体がん、卵巣がんの治療も行っている。

由井部長は日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本抗加齢医学会専門医の資格をもつ。

婦人科腹腔(ふくくう)鏡手術のエキスパートである倉敷成人病センターの安藤正明副院長の下で、腹腔鏡の技術などを磨いた。

婦人科のもうひとりの常勤医、橘理香医師も日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医の資格を有する。

良性腫瘍に関しては、ホルモン剤など薬物療法を第一選択とする。薬物療法が適応外の場合に手術を行うが、その場合も患者さんの身体への負担を軽減するため、腹腔鏡手術や子宮鏡手術を行うなど、できるだけ低侵襲な治療を心がけている。

手術で使う鉗子(かんし)(刃のないはさみのような形をしたもので臓器を掴んだり縫合したりする手術器具)は、従来の5~12㎜の太さのものだけではなく、2~3㎜という極細タイプも使用。これにより術後の患者さんの痛みを大幅に低減させることが可能で、鎮痛剤が不要なほどだという。また、開腹手術に比べ術後の回復が早いため、早期の社会復帰も可能だ。外見上も創が目立ちにくく、女性に優しい治療法といえる。

「他の医療機関で『開腹手術でないと難しい』と言われた患者さんも、ぜひ一度ご相談ください」と由井部長。

由井部長によると晩婚化・晩産化を背景に、子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣がん、子宮体がんなどに罹患する患者さんが増加しているという。

子宮内膜症や子宮筋腫はいずれも不妊の原因となり、また子宮内膜症に関しては、がん化する可能性もある。生理痛や月経量の異常などの初期症状が現れることから、異常に気付いた際には早めの受診が大切だ。

一方、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因となる子宮頚がんについては、早期であれば円錐(えんすい)切除術という子宮頚部(子宮の入り口)を切除する術式によって、子宮を残し、妊娠・出産の機能を温存できる可能性が高まる。

キーワードは早期発見だ。由井部長は「自覚症状はほとんど出ないため、婦人科がん検診を定期的に受けることが望ましいです。とくにHPVは人から感染するため、初回性交渉から5年経過後を検診受診の目安にしてほしい。発症初期に検診で発見することが肝要です」と訴えている。

由井部長が得意とする腹腔鏡、子宮鏡による手術で対応が難しい治療に関しては、由井部長が築いてきたネットワークを生かし、症例豊富で適切な病院に紹介を行う。

また、由井部長は日本抗加齢医学会専門医の資格も生かし、婦人科でアンチエイジング治療を開始するなど診療メニューの充実にも尽力。「若い方から、ご年配の方まで女性がよりアクティブに社会での活動を続けていくことができるよう貢献したい」と由井部長は抱負を語っている。

PAGE TOP

PAGE TOP