徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)4月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1281 三面

米村・岸和田病院センター長
腹膜播種治療をテーマに中国向けWEBセミナー

実績は累計5000症例超

豊富なデータを交え腹膜播種治療を説明する米村センター長(右)豊富なデータを交え腹膜播種治療を説明する米村センター長(右)

岸和田徳洲会病院(大阪府)は腹膜播種治療をテーマに中国向けWEBセミナーを開催した。講師を務めたのは米村豊・腹膜播種センター長。腹膜播種は、増大したがん細胞が臓器の壁を突き破って腹膜に転移する生存率不良の疾患だ。セミナーは板橋貿易社との共催で、同社の文都蘇・医療事業部職員が通訳を行い、当日は1,206人もの方々が視聴、関心の高さがうかがわれた。

米村センター長は症例画像を提示しながら腹膜播種を解説したうえで、「腹膜播種は抗がん剤単独、あるいは手術療法のみでは治すことは困難です。しかし、これらを組み合わせることで治療が可能になります」と治療法に言及。「具体的には、ふたつの大きな考え方があります。ひとつは肉眼的に確認できるがんをすべて切除すること。もうひとつは肉眼的に確認できないがんは切除できないため、手術前に抗がん剤治療、手術中に温熱化学療法、手術後にも抗がん剤治療を行うことです」と続けた。

このような腹膜切除と術中腹腔(ふくくう)内温熱化学療法、術前術後化学療法を組み合わせた包括的治療を行うには、幅広い知識・技術が求められるため、実施施設が少ないのが現状だ。米村センター長は腹膜播種の転移状況を示すPCI(腹膜播種係数)や、PCI別の生存率、同院での診療実績などを紹介。米村センター長の治療実績は累計5,000症例を超え、国内外から多数の研修生を受け入れるなど教育活動にも積極的に取り組んでいる。講演後には活発に質疑応答を行った。

中国では米村センター長の著書が翻訳されるなど知名度があり、コロナ禍以前は治療を受けるために海外から患者さんが来院していた。「新型コロナが終息し自由に渡航できるようになったら、また海外の患者さんも受け入れていきたい」と意欲を見せている。

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