徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)2月8日 月曜日 徳洲新聞 NO.1273 三面

クラスター発生時の対策
初動での拡大的検査が鍵

新型コロナウイルス感染症は、発症まで最長で14日間程度、潜伏期間があり、無症状の感染者を通じた市中感染や、感染初期はPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査でも検出が難しいなど、複合的な理由により、全国でクラスター(感染者集団)が発生している。徳洲会グループでも複数の病院でクラスターが発生。その都度、病院と一般社団法人徳洲会(社徳)、徳洲会感染管理部会、同じブロックにある病院の感染管理担当者などが緊密に連携を取り、地域の支援も受けながら感染拡大の封じ込めに全力を尽くしている。そこで、クラスター対応を経験してきた社徳医療安全・質管理部の野口幸洋・課長補佐に対策の肝を聞いた。

感染対策強化の一環でPPE着脱訓練を実施感染対策強化の一環でPPE着脱訓練を実施

「患者さんやスタッフのなかから、ひとりでも陽性者が出たら、発症日を確認し、最低2日間はさかのぼって濃厚接触者だけでなく、院内の全接触者を洗い出し、迅速に検査を行います。職員であれば所属部署全体にスクリーニング検査を行います。初動で拡大的検査による感染エリアの特定がとても重要です」

一度に多数の検査を行うため、検査体制の充実が欠かせない。徳洲会71病院中68病院にPCRなど検査装置を配備し体制強化してきた徳洲会グループだからこそ可能な取り組みとも言える。残り3病院も近隣のグループ病院でカバーが可能だ。「クラスターが判明した部署では、潜伏期間を考慮して14日目頃までは頻回の定期検査を実施し、無症候者を含め陽性者の早期発見・隔離を行います。14日目頃までは陽性者が出ても想定内。それ以降に陽性者が出なければ、封じ込めは成功と言えます。うまくいけば最短で1カ月程度のうちにクラスターの封じ込めができます。初動からこうした対策を実施できた病院では、実際、早期にクラスターを終息できました」。

並行して感染伝播を防止する対策の強化が欠かせない。標準予防策を再徹底し、PPE(個人防護具)の着脱訓練や職員間の濃厚接触者を出さない工夫など、感染対策の習熟者によるサポートの下で実施することが重要だ。情報の一元化も大切。院内に対策本部を設置、情報を集約して“見える化”し、全職員が方針を共有することが肝要だ。

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