徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(平成31年)2月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1171 三面

モーニングレク
消化器と呼吸器疾患
院長らが知識を共有

徳洲会医療経営戦略セミナー2日目の早朝、病院長ら幹部が研鑽(けんさん)する第11回モーニングレクチャーを開いた。

藤田院長は豊富な症例画像をもとに消化管穿孔を解説 藤田院長は豊富な症例画像をもとに消化管穿孔を解説

徳之島徳洲会病院(鹿児島県)の藤田安彦院長は「消化管穿孔画像診断を中心に」をテーマに講演した。上部消化管穿孔の原因として特発性食道破裂、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、胃軸捻転を列挙。それぞれX線画像やCT(コンピュータ断層撮影)画像など示し、ポイントを解説した。

下部消化管穿孔の原因には大腸がん、医原性、特発性、宿便、魚骨、急性虫垂炎を挙げ、同じく診断のポイントに触れた。

穿孔に対する内科的治療の適応にも言及。程度の軽い限局性腹膜炎が推奨、具体的な基準として①24時間以内の発症、②空腹時の発症、③重篤な合併症がなく全身状態が安定、④腹膜刺激症状が上腹部に限局――など挙げた。また70歳を超える高齢の方には外科手術を優先することを提案すべきとした。

気管支喘息の診断・治療ポイントを説明する原田院長 気管支喘息の診断・治療ポイントを説明する原田院長

治療内容として絶飲食、補液、経鼻胃管留置など示し「当院の症例が少しでも他院の日常診療に役立てば良いと思います」と締めくくった。質疑応答では消化管穿孔への外科的なアプローチも話題に上がり、参加した院長らは内科と外科それぞれの立場で意見交換した。

八尾徳洲会総合病院(大阪府)の原田博雅院長は「気管支喘息と慢性咳嗽(がいそう)」をテーマに講演。気管支喘息とは気道の慢性炎症を本態とし、変動性をもった気道狭窄(きょうさく)(喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難)や咳(せき)などの臨床症状で特徴付けられる疾患。

1900年代にステロイド吸入療法(ICS)が導入されたことで、〝革命的〟にコントロールが改善、さらに長時間作用型β2刺激配合剤(ICS/LABA)の導入により、ほとんどの喘息患者はコントロール可能になったことを紹介した。

40人超の院長ら幹部が知識を共有 40人超の院長ら幹部が知識を共有

ただし、難治性喘息患者も存在し、治療に抵抗する場合があることや、咳を主症状とする診断がついていない患者さんのなかに、喘息患者さんがいる可能性があることなど注意喚起。吸入薬を扱えない高齢(認知症)の患者さんがいることも課題に挙げた。

慢性咳嗽にも触れ、症状は①痰(たん)をともない鼻症状がある、②乾性咳嗽がある――など列挙。気管支喘息は必ず強制呼気で背部を聴診する必要があるとし、患者さんに風車を吹いてもらうと聴診しやすいという豆知識を披露した。

診察と初期対応の方法では、初診時にあまりにひどい咳があれば、ICS/LABA、LAMA(スピリーバ)、抗ヒスタミン剤を併用することもあると説明。最後に吸入薬の選び方として薬の効果だけでなく、デバイス(道具)の使い方も考慮する必要があるとアドバイスした。質疑応答では、症状に対する診察方法や薬の使い方など活発な質問があった。

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