徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(平成31年)2月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1171 二面

質創造で持続的成長
中部品質管理協会
古谷・企画委員長 講演

徳洲会グループ1月度医療経営戦略セミナーで一般社団法人中部品質管理協会の古谷健夫・企画委員長(トヨタ自動車業務品質改善部主査)は、世界的な自動車メーカーであるトヨタ自動車で長年にわたり品質管理を実践してきた経験をふまえ、「“質創造”マネジメント~TQM(Total Quality Management)の構築による持続的成長の実現~」をテーマに講演した。

標準なくして改善なし!

「価値創造と品質保証が“質創造”につながる」と古谷委員長 「価値創造と品質保証が“質創造”につながる」と古谷委員長

古谷委員長は、はじめに近代的な品質管理手法の父である米国のデミング博士の品質管理理論に言及。それまでの「設計→製造→販売」という一方通行で再現性のない方法に対し、デミング博士は戦後、「①製品の設計→②製造→③市場に出す→④市場調査→①製品の再設計」という円環的で継続的な方法を提唱した。日本はこうした考え方を積極的に導入し、高度成長期の原動力としてきたという。

続けて、デンソーの故・高橋朗元会長の言葉から“価値創造”、“品質保証”、“質創造”をキーワードとして挙げ、価値創造は「お客様の期待に応える新たな価値の創造」で、品質保証は「ばらつき・変化への対応」であり、このふたつの実践が“質創造”であると解説。「加えて、一人ひとりの品質意識の向上を図ることが大切です」と力を込めた。

さらに、企業内の活動にあてはめ、価値創造は改善・革新活動=方針管理(PDCAサイクル)、品質保証は維持向上活動=日常管理(SDCAサイクル)、品質意識の向上は風土づくりと整理。「品質管理(QC)とはマネジメントそのものです。こうした考え方は製品や製造業だけでなく、企業のあらゆる活動や、さまざまな分野の組織に適用できます」。

SDCAのSはStandardize(標準化)の頭文字。つまり「標準化→実行→検証→処置」の継続的な活動を意味する。

古谷委員長は「標準なくして改善なし」と、SDCAの重要性を強調。標準化したふだんの状態に異常が生じた場合、問題解決を図り、さらに、それを標準へと落とし込んでいく。このようにSDCAとPDCAのふたつのサイクルを適切に回し、TQMを実践していくことによって、企業・組織は持続的な成長が可能になると呼びかけた。

この後、古谷委員長は「かんばん方式」で有名なトヨタ生産方式や、自工程完結(個々の工程で品質をつくり込む活動)、方針管理・日常管理の徹底、QCサークル活動の徹底などTQMの活動体系を紹介した。最後に「標準化されていてこそ、お客様のニーズの変化や環境の変化など異常に素早く気付いて対処し、業務プロセスや標準の見直しを行うことができます」と標準化の重要性をあらためて強調した。

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