徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)10月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1106 三面

離島・へき地 研修 特集
共愛会病院

訪問診療が重要に

離島・へき地 研修

道南の函館市に立地する共愛会病院。車を走らせると、すぐ民家もまばらに 道南の函館市に立地する共愛会病院。車を走らせると、すぐ民家もまばらに

北海道南端の渡島(おしま)半島南東部に位置し、天然の良港を抱える函館市。中心部には海鮮料理店が立ち並び、五稜郭など観光名所は多くの人々でにぎわう。だが、車で郊外に向かってしばらく走ると、民家もまばらなへき地の顔をのぞかせる。

この函館の地に立地する共愛会病院(北海道)の水島豊院長は「函館市も地方都市の例にもれず、過疎化が進み、高齢の患者さんが増えています。高齢の患者さんは複数の疾患を有する方が多く、総合的な診療能力を身に付けるには良い環境とも言えます」と自院の研修環境を説明する。

同院は総合診療医の専門医資格取得を目指す専攻医が研修する基幹型病院として、道内の徳洲会グループ内外の医療機関と連携、共愛会病院では主に救急医療と総合診療専門研修Ⅱを担う。

研修プログラム統括責任者である水島院長は「当院の最終目標は社会貢献です。これには人材育成が不可欠で、診療経験豊富な指導医が、どこでも通用する総合診療医を養成していきます」とアピールする。

同院の研修体制については、医師だけでなく、看護師、コメディカルなど全職員が支えていく方針だ。

患者さんに笑顔で回復状況を伝える水島院長(左)と公受医師 患者さんに笑顔で回復状況を伝える水島院長(左)と公受医師

同院は一般病棟だけでなく、療養病棟、障がい者病棟も併設し、急性期から慢性期、緩和ケアまで経験することができる。また、自治体から救急指定病院の認定を受けており、年2700件程度の救急受け入れ件数がある。内科系入院患者数は年4万人程度、内科系外来患者数は年2万4000人程度だ。

共愛会病院が属する社会福祉法人函館共愛会は、特別養護老人ホームを有していることから、同施設の訪問診療や患家にも出向いている。

「今後、ますます訪問診療が重要になってきます。とくに総合的な診療を学ぶためにも、機器・設備のある病院から足を踏み出し、訪問診療を行うことが肝要です」と水島院長。自身が修めた老年医学を研修にも生かしていきたい考えだ。

総合的な診療能力身に付ける

公受(おおやけ)裕樹医師(千葉西総合病院所属、初期研修2年目)

公受(おおやけ)裕樹医師(千葉西総合病院所属、初期研修2年目)

千葉西病院から10月に地域医療研修で共愛会病院に来ました。共愛会病院での研修は上級医の先生がすぐ近くにおられ、患者さんも千葉西病院より高齢の方が多く、早期退院を目指すよりも患者さんの生活環境などに配慮しながら退院調整しているところが目につきました。

高齢の患者さんを診療するうえで留意しているのは、患者さんが訴えていることが本当にそうなのかという点です。たとえば痛いのではなく、気持ちが悪いのか、客観的に、より注意深く診ることが、とても大切なことだと実感しています。

共愛会病院では、まさに総合診療の基本を学べると思っています。当院の関連施設の介護施設から来られる患者さんは、認知症の方もおられ、なかなかコミュニケーションが取れないケースもあります。このため、たとえばおなかを押してみるなど触診により、顔の表情を見ながら診察すると、疾患因子が他にあることがわかったりします。

このように当院では言葉以外の指標もトレーニングできると思います。専門は精神科を考えていますが、全身を診ることができる精神科医になりたいです。限られた医療機器・設備のなかで、検査に頼りすぎることなく、診療できる能力を修めたい。

高齢社会により、精神科領域では認知症の患者さんが増えていきますが、決して精神科の診療能力だけでなく、総合的な診療能力を身に付け、複数の疾患をもっている高齢の患者さんのお役に立てるように精進していきます。

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