徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)10月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1106 二・三面

離島・へき地 研修 特集
大隅鹿屋病院

希少疾患や重症例まで

離島・へき地 研修

九州本土最南端、“陸の孤島”と言われる大隅半島に位置する大隅鹿屋病院 九州本土最南端、“陸の孤島”と言われる大隅半島に位置する大隅鹿屋病院

「体調はいかがですか」―― 。九州本土最南端の大隅半島に立地する大隅鹿屋病院(鹿児島県)。同院内科外来の診察室で、朝戸順也医師は入室してきた70歳代の男性患者さんと付き添いの家族に優しく話しかけた。朝戸医師は問診や身体診察を行った後、血液検査の結果に触れ、「腎機能が低下していますので、内服薬を減量しましょう」。

治療方針を説明する朝戸医師は医師になってから4年目で、今年から同院で内科後期研修に取り組んでいる。

優しく話しかけながら診療を行う朝戸医師 優しく話しかけながら診療を行う朝戸医師

同院の研修委員長である田村幸大副院長は「当院はこの地域の“最後の砦(とりで)”です。そのため一般内科の外来でも、他院で診断が付かずに紹介されてくる患者さんも少なくありません。軽症から診断・治療の難しい希少疾患、重症例まで幅広い患者さんを診療しています」と話す。

腎不全や糖尿病、悪性腫瘍など幅広い疾患を、外来、入院、ER(救急外来)を問わず、同院では内科医が診断から治療までカバー。その結果、入院から退院、退院後の外来通院まで継続的に患者さんに関与できるため、総合的な診療スキルを身に付ける機会に恵まれた環境と言える。

田村副院長が重視するのは実践経験。ただし、それは決して量にばかり注目したものではない。「一例一例をしっかりと振り返り、鑑別診断の挙げ方から治療方針の立て方などを吸収することを大切にしています」。

病棟で診療指導を行う田村副院長(左)と朝戸医師 病棟で診療指導を行う田村副院長(左)と朝戸医師

同院は朝と夕方にカンファレンスを実施。朝は前日の新入院の症例が対象で医師が参加。夕方は入院中の患者さんの症例が対象で、医師以外にも多職種が参加し、主に退院調整を目的とした検討を行っている。

これらカンファレンスへの参加などを通じて研修医は日頃、多角的な観点から患者さんにとってより良い診療を考える機会を得ている。

「総合的な診療能力をもち、地域を支えるスタンスで医療に取り組む医師の役割は大きいです。離島・へき地だけでなく、今後は都市部でも、こうした医師が求められるでしょう」(田村副院長)

臓器横断的な診療を習得

朝戸順也医師(大隅鹿屋病院所属、後期研修1年目)

朝戸順也医師(大隅鹿屋病院所属、後期研修1年目)

大隅鹿屋病院の朝戸順也医師(内科後期研修1年次)は「信頼できる素晴らしい指導医の先生方がいたことが、当院を研修先に選んだ決め手になりました。徳洲会の病院は多忙なイメージがありましたが、実際は勉強時間を確保でき、“適度な忙しさ”と感じています」と話す。

朝戸医師は外来(ER含む)と病棟で、心不全や腎疾患、発熱、肺炎といった呼吸器疾患など臓器横断的に内科系の疾患を幅広く診療。「月曜から金曜まで朝7時から30分間、上級医がカンファレンスで症例提示を行うなど、しっかりとフィードバックしてくれます。医師として日々、上達につながっていることを実感しています」。

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